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クラブアルプの医療相談を担当する獣医師によるコラムです。動物医療の日常など、現場の様子をお伝えします。 |
| 2009.05.27 |
クッシング症候群(獣医師:Y・A) |
クッシング症候群は副腎皮質機能亢進症ともいわれ、副腎皮質から過剰にステロイドホルモンである糖質コルチコイドが分泌されてしまい、全身の代謝が異常を起こしてしまう病気です。
今回はこのクッシング症候群についてお話します。
まずクッシング症候群は原因によって3つに分類されます。
・ 下垂体腫瘍が原因の場合
・ 副腎腫瘍が原因の場合
・ ステロイド剤の過剰投与よる医原性の場合
原因がちがっても症状はどれも同じです。
一般に気付かれる症状としては被毛の脱毛、皮膚の菲薄化、石灰化などに始まり、腹囲膨満、多飲多尿、多食、呼吸が荒い、元気消失などがあります。
クッシング症候群のみで状態が悪くことはありませんが、代謝の異常がありますので、うっ血性心不全、腎盂腎炎、糖尿病、膵炎、感染症などを併発すると予後は悪くなります。
診断には血液検査、レントゲン検査、超音波断層検査などや下垂体腫瘍が疑われる場合にはMRIでの検査が必要となることもあります。
なんらかの症状がでていれば治療の対象となります。
治療法としては内科的な治療と、手術で下垂体腫瘍や副腎を摘出する外科的な治療があります。
ただし内科的な治療に使用する薬は高価ですし、下垂体腫瘍を摘出する手術は大学病院などでしか行なわれていないので、治療はなかなか大変なことが多いようです。
8歳を超えたワンちゃんでなんだか毛が薄くなってきた、最近異常にご飯を食べるし、お腹が張ってきたなどの変化があればクッシング症候群が疑われます。
こんな変化があれば早めに動物病院で検査をうけてみましょう。
| 2009.05.27 |
成長板早期閉鎖(獣医師:Y・A) |
成長板とは骨が成長する時に伸びる部分で、骨の両端にあります。
この成長板が閉じてしまうことで骨の成長は終了するのですが、なんらかの原因で正常な時期より早く閉じてしまうことで、骨が短くなってしまいます。
今回はこの成長板の早期閉鎖についてのお話です。
成長板早期閉鎖が起こる原因は外傷がほとんどです。
成長期に骨折をしたり、怪我をおったりすることで成長板が閉じてしまいます。
目立った傷がないような怪我であっても後々成長板の早期閉鎖がおき問題となる場合もあります。
成長板早期閉鎖がおきやすい部分としては前肢があります。
前肢を構成する2本の骨(橈骨、尺骨)の一方のみに成長板早期閉鎖が起こり、もう一方だけ正常に成長してしまい、前肢が曲がってしまったり、ひどいと肘関節の脱臼をおこしたりします。
治療には早めの外科手術が必要になります。
骨が伸びきる前に成長板早期閉鎖した方の骨を切り、正常に伸びている骨の成長をじゃまさせないようにします。
骨が伸びきってしまった場合には治療は困難となります。
成長板閉鎖不全がおこってしまうと痛みもでてきますし、歩行困難になる場合もあります。
成長期に前肢に怪我をしてしまった場合、大したことがなくても成長板早期閉鎖の可能性もでてきますから、定期的に病院でチェックしてもらいましょう。
| 2009.05.27 |
副腎皮質機能低下症(獣医師:Y・A) |
副腎皮質機能低下症という病気をご存知でしょうか?
別名アジソン病とも言われ、体の色々な機能を調節するホルモンが減ってしまう病気です。
今回はこの病気についてのお話です。
副腎は皮質といわれる部分から3種類のホルモンを分泌します。
これらには体の中の糖の利用を制御する糖質コルチコイド、電解質バランスを調節する鉱質コルチコイド、そして生殖に関与する性ホルモンがあります。
これらのホルモンの分泌が何らかの原因(自己免疫性、肉腫、医原性など)で低下することにより発症します。
様々な症状がありますが、なんとなく元気がない、食欲不振、痩せてきた、下痢、嘔吐などで他の病気とくらべて特異ではありません。
治療をしないと低血糖、高カリウム血症などを起こし、神経症状をともない死亡してしまうこともあります。
診断するには血液検査、レントゲン検査などを行い、そこで副腎皮質機能低下症が疑われれば、副腎皮質を刺激するホルモンを注射し、注射前後で副腎から分泌されるホルモン濃度を測定する検査が一般的です。
注射前後でホルモン濃度が低ければ、副腎皮質機能低下症と診断されます。
治療には生涯にわたって毎日ホルモン剤を飲むことが必要となります。
ホルモン剤の投与量を調整するために定期的な検査が必要ですし、環境がかわるなどしてストレスを受けた場合にはホルモン剤を増量しないといけない場合もありますので、なかなか管理が大変な病気です。
最近なんだか食欲や元気が無い、痩せてきたということがありましたら、頭のどこかにこの病気のことを考えていただいてもよいかもしれませんね。
| 2009.05.27 |
チェリーアイ(獣医師:Y・A) |
ワンちゃんの眼の病気でチェリーアイという名前をきいたことはないでしょうか?
チェリーアイの正式な名称は瞬膜腺脱出と呼ばれ、眼の内側にある組織がさくらんぼのように飛び出てくる病気です。
今回はこのチェリーアイについてのお話です。
ワンちゃんには眼を保護するものとして、まぶた以外に瞬膜という膜を持っています。
瞬膜は通常は眼の内側におさまっており、オーナー様が目にすることはありませんが、体調の悪い時や脱水している時、角膜・結膜に炎症がある時、眼周囲の神経の異常がある時にでてきます。
この瞬膜の根元の裏側にあるものが瞬膜腺で、これは涙の約半分を作ります。
この瞬膜腺を固定している軟骨・結合組織の変形や未発達によって反転して飛び出てくることがチェリーアイの原因です。
先天的なことが多く、ほとんどが1歳未満にのワンちゃんに起こります。
ただし中高年齢で起きた場合は、瞬膜腺の腫瘍などが原因であることもあります。
チェリーアイになってもほとんどのワンちゃんは無症状ですが、飛び出た瞬膜腺を気にして引っかいたり、擦ったりすることで角膜炎、結膜炎になることがあります。
治療法としては反転した瞬膜腺を元に整復して、消炎剤などの点眼薬を投与する内科的な治療が最初に行なわれますが、この方法ではほとんどが再発してしまうので、外科的な手術が必要となります。
外科手術には瞬膜腺を埋め込む方法と瞬膜腺を取ってしまう方法がありますが、瞬膜腺をとってしまうとドライアイになってしまうことがありますので、最近は埋め込む手術を行ないます。
ただし埋め込む手術を行なっても稀に再発することも稀にあります。
また片方がチェリーアイになってしまった場合、反対側もなってしまう確率も高いので注意が必要です。
アメリカンコッカースパニエル、ビーグル、短頭種などに多いと言われていますが、最近はチワワなどにも多いようです。
チェリーアイは簡単に気付くことができる病気ですので、見つけた場合はすぐに動物病院へ連れて行ってください。
| 2009.05.27 |
仔犬とカルシウム(獣医師:Y・A) |
仔犬にフードを与えるときにペットショップやブリーダーさんに勧められるまま、ドッグフードにカルシウムのサプリメントなどをふりかけているオーナーさんがいらっしゃいます。
骨がしっかり成長するようにといわれて与えられているかもしれませんが、逆にカルシウムの過剰摂取は病気を引き起こします。
今回はこのカルシウムについてのお話です。
仔犬の成長にはカルシウムが必要ですが、これは適切な量でないといけません。
仔犬用の総合栄養食のフードに含まれるカルシウム量は小〜中型犬用で1.2〜1.4%、大〜超大型犬で0.8〜0.9%となっています。
これよりもカルシウムが大幅に足りないと骨粗しょう症などの骨疾患を患う可能性が高くなりますが、過剰摂取によっても骨の成長を妨げたり、股関節形成不全などの関節疾患、離断性骨軟骨症などの軟骨疾患を引き起こすことがあります。
これは過剰にカルシウムを摂取することにより、血中のカルシウム濃度を調整するホルモンが異常に作用してしまうことにより起こります。
またカルシウムを適切な量を摂取していても、腸からの吸収に必要なビタミンDが足りないとくる病になったり、リンを過剰摂取したりすると骨がもろくなったりします。
このようにカルシウムはとても大事な栄養素ですが、何事も適切な量というものが大事です。
手作り食などの特別な場合を除き、市販のフードには適切なカルシウムが含まれていますので、余計なカルシウムを加えたりしないように気をつけましょう。
| 2009.05.27 |
仔犬とカルシウム(獣医師:Y・A) |
仔犬にフードを与えるときにペットショップやブリーダーさんに勧められるまま、ドッグフードにカルシウムのサプリメントなどをふりかけているオーナーさんがいらっしゃいます。
骨がしっかり成長するようにといわれて与えられているかもしれませんが、逆にカルシウムの過剰摂取は病気を引き起こします。
今回はこのカルシウムについてのお話です。
仔犬の成長にはカルシウムが必要ですが、これは適切な量でないといけません。
仔犬用の総合栄養食のフードに含まれるカルシウム量は小〜中型犬用で1.2〜1.4%、大〜超大型犬で0.8〜0.9%となっています。
これよりもカルシウムが大幅に足りないと骨粗しょう症などの骨疾患を患う可能性が高くなりますが、過剰摂取によっても骨の成長を妨げたり、股関節形成不全などの関節疾患、離断性骨軟骨症などの軟骨疾患を引き起こすことがあります。
これは過剰にカルシウムを摂取することにより、血中のカルシウム濃度を調整するホルモンが異常に作用してしまうことにより起こります。
またカルシウムを適切な量を摂取していても、腸からの吸収に必要なビタミンDが足りないとくる病になったり、リンを過剰摂取したりすると骨がもろくなったりします。
このようにカルシウムはとても大事な栄養素ですが、何事も適切な量というものが大事です。
手作り食などの特別な場合を除き、市販のフードには適切なカルシウムが含まれていますので、余計なカルシウムを加えたりしないように気をつけましょう。
| 2009.05.27 |
逆くしゃみって?(獣医師:M・O) |
ワンちゃんが突然鼻をブーブーと鳴らしながら呼吸をすることがあります。数十秒から数分で治まりますが、症状が出ている間はかなり苦しそうに見えるので心配になり病院を受診される飼主様も多いです。
これはいわゆる逆くしゃみという現象で、息を吸う際に努力性になり鼻孔から空気を急速に強く音をたてながら連続的に吸い込む動作をし、鼻咽喉頭部から音がするというものです。原因ははっきりとはわかっていませんが、アレルギーや軟口蓋の過長、あるいは副鼻腔炎や上部気道疾患に関係があるとされています。症状の終わりに分泌物を嚥み込む動作も多くみられるので、犬が鼻腔にある粘液を意識的に出そうとしているのではないかとも考えられています。
犬はこの症状が出ている間、首を前方に伸ばし座っているような姿勢をとることが多いです。症状が治まると全く通常と変わらない様子になります。逆くしゃみの場合は症状が出ている間、意識がなくなったり虚脱するようなことはありません。起きやすい犬種は、チワワ、トイプードル、パピヨン、パグ、などですが、症状が出る多くの犬は生涯にわたってこの発作を起こします。
一般状態に問題がなく、発作の前後は平常とかわりない、かつ発作の回数が少なく、きっかけがはっきりしていない時は治療の必要はありません。胸部をマッサ−ジしたり、鼻に息を吹きかけたり、軽く素早く胸を押したりすることで、うまく発作を押えられたりすることがあります。
しかし、何かの刺激で起こることがわかっている場合や、発作の回数が増えたり、程度の悪化、鼻水が出たり、咳をするようになった場合は動物病院を受診されることをお勧めいたします。
一般健康状態が変化したり、老齢犬に突然症状が現れたりした場合も単なる逆くしゃみではなく、病的な問題が考えられますので、早めの動物病院受診をおすすめいたします。
肥満気味のワンちゃんが急にお腹を痛がったり、なんども嘔吐したり、ぐったりして病院にくることがあります。
こういった症状を示す病気の中には急性膵炎と呼ばれる病気があります。
今回はこの急性膵炎についてのお話です。
症状
個体差がありますが典型的なものとしては腹痛と嘔吐です。
下痢や血便を伴ったり、むろん食欲も無くなります。
腹痛がひどい場合は横にもなれなくなり、重症の場合は急死することもあります。
原因
本来、膵臓は食べ物を溶かすための消化酵素を造りますが、その消化酵素がなんらかの原因で膵臓自身を溶かしてしまうことにより急性膵炎がおこります。
脂肪が多いものをたべてしまったことがきっかけになると言われています。
診断
一般身体検査、血液検査、レントゲン検査などにより診断されます。
またこれらの検査ではっきりとしない場合は試験開腹で診断がつくこともあります。
治療
消化酵素を造るのを抑えるために絶食絶水を行ないます。
期間は程度によりますが2日から長いと1週間にも及びます。
基本的には絶食絶水中は入院点滴を行い、制吐剤や鎮痛剤、消化酵素をおさえる薬や二次感染を抑える抗生剤などを使用します。
重症なものであればこれらの治療にうまく反応せず、予後が悪いこともあります。
まとめ
このように急性膵炎は怖い病気です。
肥満しているワンちゃんの場合は痩せさせたり、脂肪の多いものは与えないなど気をつけましょう。
| 2009.04.17 |
乾性結膜炎(獣医師:Y・A) |
ワンちゃんが黄色い目やにがずっとでているということがないでしょうか?
きれいにぬぐってもすぐに目やにでよごれてしまうようなことがあれば乾性結膜炎(ドライアイ)という眼の病気である可能性があります。
今回はこの病気についてのお話です。
原因
乾性結膜炎の原因として最も多いものは涙の成分の一つを産生する涙腺の細胞が自己の免疫にて障害されることにより、涙の量が低下することにより角膜炎がおこるタイプです。
その涙の成分の一つは涙腺細胞以外にも瞬膜腺とよばれるところで産生されますが、その瞬膜腺の病気(チェリーアイ:瞬膜腺脱出)などにより瞬膜腺を摘出してしまった場合、乾性結膜炎になりやすくなります。
症状
涙の成分の一つの量が低下してしまうため、残りの成分が目やにとして大量にでてきます。
また涙には角膜修復作用がありますがその作用も低下してしまうため、角膜に傷がつきやすくなったり、角膜炎が持続します。
また慢性の角膜炎があると角膜が白濁したり、最終的には色素が沈着してしまい真っ黒になってしまいます。
治療
自己免疫をおさえる点眼薬を使用することで、涙の量ももとにもどり、角膜炎も治ります。
しかし改善したからといって点眼薬をやめてしまうとまた元のように涙の量が低下してしまうので、一生にわたる点眼が必要となります。
外科的な方法として唾液をつくる唾液腺の管を眼に移植する手術などもありますが、この点眼薬が発売されて以来、あまり行われてはいません。
まとめ
乾性結膜炎のなりやすい犬種としてはシーズー、ブルドッグ、ウエスティなどがあげられます。
黄色い目やにが大量にでるようなことがあるのであれば動物病院にて検査をしてもらいましょう。
| 2009.04.17 |
意外と知られていない狂犬病予防法(獣医師:Y・A) |
狂犬病予防法により生後90日以上の飼い犬は狂犬病予防接種を打ち、登録することが義務づけられています。
しかし現在狂犬病を接種率は飼い犬全体の4割弱とかなり低い値です。
日本は島国のため狂犬病は淘汰され、もう50年以上も発生はしていませんが、海外では毎年5万人以上が死亡している恐ろしい病気です。
ワンちゃんのためというよりは人のための狂犬病予防注射ですが、意外としらないこともありますので、改めて考えてみましょう。
狂犬病とは
狂犬病とは発症すると100%死亡する恐ろしい感染症です。
人や犬をはじめ猫、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリなどの哺乳類が感染します。
唾液中にウイルスが出るため、感染した動物に咬まれることで新たに感染します。
日本では
島国である日本では狂犬病予防法による飼い犬の登録とワクチン接種の義務化などによって、1956年以降人と犬に狂犬病は発生していません。
しかし全世界では狂犬病が発生している国がほとんどです。
このため海外から輸入される犬、猫、アライグマ、スカンク、キツネには動物検疫所による厳しい検疫が行われ、狂犬病が入ってくるのを水際で防いでいます。
ただし近隣の国々中にも狂犬病が流行している国もありますので、そういった国から狂犬病に感染した動物が誤って持ち込まれる可能性は十分にあります。
狂犬病予防法
犬の所有者は、犬を取得した日(生後90日以内の犬を取得した場合は、生後90日を経過した日)から30日以内に、その犬の所在地を管轄する市町村に登録の申請をし、鑑札の交付を受けなければならないと定められています。
また生後91日以上の犬を所有する者は、毎年1回、4月から6月までに狂犬病予防注射を受け、注射済票の交付を受けなければならないということも定められています。
また注射済票と鑑札を常につけておくことも義務になっています。
これらを怠ると20万円以下の罰金や、最悪の場合犬を没収されるなどの処置がとられることもあります。
オーナーさんの意識
狂犬病については知っていても、狂犬病予防接種が義務になっていることを知らないオーナーさんがたくさんいらっしゃるようです。
また狂犬病予防接種をしても、決められた期間に打っていなかったり、登録していなかったり、両方していても鑑札や済票をつけていないなど不備があるオーナーさんもいます。
一度登録をすると管轄する市町村から4月に通知がきますし、済票も更新されるのでそういったことも少なくなるでしょう。
獣医師は単に狂犬病予防注射を打つだけでなく、狂犬病予防法で義務になっていることなどを説明し、積極的にオーナーさんに啓蒙しないといけません。
まとめ
小型犬には鑑札、済票が大きすぎるという理由でつけられてない場合もあるため、今は自治体によっては新たなデザインで小型化したものが作られたりしています。
また将来は体に埋め込むマイクロチップなどを用いて登録ができるようになるとも言われています。
一旦狂犬病が発生した場合、感染が拡がるの防ぐには予防接種率が7割近く必要であるため、こういった新しい試みで狂犬病予防接種率が増えてくれればと思います。
| 2009.04.17 |
ヒキガエル中毒(獣医師:Y・A) |
春先から夏にかけて路上や池や川の近く、公園などでヒキガエルに遭遇することはないでしょうか?
大人の人間であればまず触ろうとしませんが、犬や猫はぴょんぴょん動くカエルに興味をもち、咬んだり、舐めたりしようとし、カエルのもっている毒素により中毒になる場合があります。
今回はヒキガエル中毒についてのお話です。
ヒキガエルは外敵が身を守るために耳下腺といわれるところや皮膚から毒素を分泌します。
この毒素はブフォトキシンといわれ、さまざまな作用をもちます。
ブフォトキシンの主な成分としてブフォニンというものがあり、これは神経系の毒で麻痺・幻覚を引き起こします。
またもう一つ主な成分としてはブフォタリンというものもあり、これはステロイド系の毒素で過剰な強心作用があります。
このため犬や猫がヒキガエルを舐めたり、かじったりするとブフォトキシンにより口の中が麻痺してしまうためよだれを垂らしたりや、嘔吐したりします。
さらにヒキガエルを食べてしまうようなことがあると呼吸困難、麻痺、痙攣などを起こし時には亡くなってしまうこともあります。
もしヒキガエルを口にしているところを目撃して、上のような症状がみられたらすぐに水で口を洗って動物病院で診察をうけましょう。
| 2009.04.17 |
お散歩中の危険(獣医師:M・O) |
春めいてくるとワンちゃんにとっても心地よく楽しいお散歩。しかしせっかくの楽しいお散歩が悲しいものになってしまわないように、お散歩中の危険について知っておかなければなりません。日々臨床現場にいると、飼主様と一緒のお散歩であったにもかかわらず、危険にさらされて駆け込んでくるケースも多々あります。
1) 伸びるリード
往来の激しい環境ではロックしておくことをお忘れなく。ロックははずれてしまうこともあるので、お散歩は伸びるリードは避けていただくことをお勧めいたします。リードをしていたにもかかわらず、自由に伸びる状態であったため、急に走ってしまって車に轢かれてしまったケースもありました。他のワンちゃんとの接触や、自転車とぶつかるケースも。
2) うす暗い道での散歩
小型犬などでは足元をちょろちょろしてしまい、飼主様が踏んでしまった、その衝撃で眼がとびでてしまった、などというケースもありました。また拾い食いをする癖のあるワンちゃんではうす暗いところでは何がおちているかわかりません。何を食べたかわからないが、激しい中毒様症状を呈してかつぎこまれてくるケースも多いです。夜間の散歩はそういった意味でも危険が多いです。なるべく日中、どうしても夜間になってしまう場合は極力照明で状況が確認できる道を歩きましょう。
3) 植え込み、しげみ
植え込みやしげみに顔をつっこむのが大好きなワンちゃんは多いです。これは眼を傷つけてしまったり、拾い食いなど何を食べたかわからないこともありますので注意してください。
4) 毛虫
ちょっと上を見上げて、虫食いの多い葉がついている木の下は極力さけてください。
激しい痒みや湿疹を呈して来院されるケースもあります。病院では確定はできないのですが、毛虫が考えられることもしばしば。
そしてもちろん外部寄生虫やフィラリア予防などもあたたかくなったら開始してあげてください。
ちょっとしたご注意でワンちゃんと快適な季節を楽しくお過ごしいただけると思います。
| 2009.04.17 |
マズルコントロールにご注意(獣医師:M・O) |
かわいいワンちゃんのしつけ、気合が入りますね。3つ子の魂100まで。。。とつい一生懸命になって、マズルを持って「ダメ!」一度はやられたことがあるのではないでしょうか?
実は動物病院には時々やってくる症例があります。それは“神経源性肺水腫”という病態です。
特に幼犬などで、飼主様によるマズルコントロールがひきがねになり、肺に水がたまり、呼吸が苦しくなったり、ぐったりしてしまう状態です。
なんでマズルコントロールで肺に水が!?と思われるかもしれませんが、極度のストレス下で神経源性に肺水腫が起きてしまうといわれています。
飼主様のお話では、「しかったあと、ぐったりしている」というものが多いです。
レントゲンを撮ると、本来なら空気をしっかり含んで黒っぽく写ってくるはずの肺の一部に白っぽい領域ができていることが多いです。
病院では、酸素室に入ってもらい、利尿剤、抗生物質などの治療をします。
反応がよければ数日で完治します。
特に仔犬は非常にデリケートな一面をもちあわせていますので、しかり方にも一工夫が必要ですね。強すぎるマズルコントロールはくれぐれもなさらないようにお気をつけください。
| 2009.03.26 |
防げたであろう苦しみ(獣医師:M・O) |
日々動物病院で診察をしていると、実にいろいろなケースに遭遇しますが、ちょっとした注意で防げたであろうと残念に思うことも多々あります。
先日あったケースは、ガムをまるのみして、3枚のガムが団子状になり食道につまっていたフレンチブルドック。食道異物は緊急状態です。時間がたってしまうと、食道の壊死(くさってしまうこと)が起こり、生命をおびやかします。全身麻酔下で内視鏡での摘出となりましたが、ガムは固いうえに団子状になり表面がつるつるしていたため、処置は困難を極め実に4時間を経てやっと摘出することができました。もう少しで開胸手術になるところでした。飼主様は涙ながらにもう絶対にガムは与えないとおっしゃっていました。このケースは固いおやつを与えないということで、防げた例ですね。
他には、ジュウタンをかじってあそんでいたミニチュアダックスの例ですが、ジュウタンから糸がほつれてきて、それをどんどんのみこんでしまった結果、胃から肛門まで全域にわたり長い糸が停滞してしまい、腸の壊死寸前で摘出手術となりました。糸状異物はそれを軸にして、腸がプリーツ状によれてしまうため、とても危険です。この子は飼主様が「肛門から糸がたれさがっている、ひっぱっても取れない」という主訴で来院しましたが、実にその先端は胃で団子状になりひっかかっていました。このケースはいたずらできるものを環境中におかないということで、防げた例ですね。
続いて先日のケースは、片目が飛び出してしまったチワワの例ですが、お散歩のときにあやまってふんずけてしまったというなんとも悲しい例です。チワワのように小さな犬種ではこのようなことも起こりえます。飼主様の足元をちょろちょろと歩くこともありこんな危険もあるということをご承知おきいただき、お散歩などの際にはくれぐれもご注意ください。
治療でなんとかなればまだよいですが、最悪お別れをしなくてはならなくなる場合もあります。そのようなことになってしまうと、飼主様は悔やんでも悔やみきれない、深い悲しみに襲われることになります。やんちゃなワンちゃんは実に無防備で日々危険と隣り合わせです。飼主様のご注意がワンちゃんを守ります。お留守番のときはサークルにいれるなど、くれぐれも安全には気をつけてあげてください。
| 2009.03.26 |
甲状腺機能亢進症(獣医師:Y・A) |
甲状腺機能亢進症という病気をご存知でしょうか?
人ではバセドー病とも言われるものもあり一般に知られています。
今回はワンちゃんやネコちゃんでも起こる甲状腺機能亢進症についてのお話です。
原因
犬では稀に起こる病気ですが、原因は甲状腺癌がほとんどです。
猫では10歳以上でよく起こり、原因はよくわかっていません。
一説には食べているフードに関与しているともいわれています。
全身の細胞の代謝を活発にさせる甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるようになります。
症状
症状には以下のようなものがあります。
・よく食べるのに痩せてくる。
・異常に元気があり、落ち着かない。
・下痢・嘔吐
・怒りやすい、過敏
・頻脈、呼吸困難
・進行すると食欲不振、虚脱など
また全身の代謝が活発になるため心不全や腎不全を併発することがほとんどです。
診断
血液検査にて甲状腺ホルモンをはかることにより診断されます。
治療
治療には以下の3つがあります。
・甲状腺の摘出
程度によって甲状腺を両方、または片方を摘出します。
両方摘出した場合には甲状腺ホルモンが全くでなくなるので、一生甲状腺ホルモン自体を薬で摂取する必要があります。
また甲状腺ホルモンが低下することにより腎不全が悪化することもあるので、すべての患者に行うことができるわけではありません。
・抗甲状腺薬
抗甲状腺薬をもちいることで甲状腺ホルモンの分泌を抑えます。
定期的な血液検査が必要であったり、薬による副作用がでたりすることもあります。
・放射線治療
大学病院など設備のあるところでしか出来ない治療です。
放射線による副作用でることもあります。
まとめ
犬では甲状腺機能亢進症は少なく、むしろ甲状腺機能低下症が多いです。
逆に猫では多いため10歳をこえたら一度健康診断で甲状腺ホルモンを調べることをお勧めします。
| 2009.03.26 |
腎臓の機能(獣医師:Y・A) |
腎臓の機能ときいてどんなものをイメージされますか?
腎臓といえばおしっこをつくるという機能しかご存知ない方がほとんどだと思います。
今回はそんな腎臓の機能についてのお話です。
腎臓の機能には大きなものとして以下の3つがあげられます。
・泌尿器としての機能
腎臓の機能として一番重要なものがこれです。
血液中の老廃物や水分、ミネラルなどをろ過して、尿を生成します。
腎機能は低下すると血液をろ過する能力が低下するため、うすい尿がたくさんでるようになります。
・造血器としての機能
腎臓は赤血球をつくるのに必要なホルモンを分泌しています。
赤血球の作られるところは骨髄ですが、このホルモンがないと赤血球をつくることはできません。
そのため腎機能が低下すると赤血球の数が減ってくるために、貧血を起こします。
・循環器としての機能
さらに腎臓は血圧を調節する機能をもち、これには二つの機能が関わってきます。
血液中のナトリウムを尿にて排出することと、腎臓から酵素を産生することで血圧の調整を行います。
腎臓の機能が低下すると血圧が上昇し、その影響で腎臓の血管が高血圧になると腎臓がさらに悪くなるため、悪循環がおこります。
このように腎臓の機能にはいろいろとあります。
ということは腎臓の機能が低下してしまうと、全身に様々な影響をあたえてしまうということです。
最初に腎機能の異常に気づいてあげられるのはオーナー様です。
おしっこは常にチェックして、量が増えているとか色が薄いなど気になるようであれば動物病院にて検査を受けてみてくださいね。
| 2009.03.26 |
注射の種類(獣医師:Y・A) |
動物病院に連れて行った場合ワクチンをはじめ、ワンちゃんネコちゃんに注射をうたれる機会があります。
注射ってどこにうつの?と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
今回は注射の種類についてのお話です。
注射は主なものには皮下注射、筋肉注射、静脈注射の3つがあります。
・皮下注射
最もよく行われ、皮膚の下の皮下組織への注射です。ワクチンなど刺激のないものを注射するときに行います。注射された薬剤は毛細血管からゆっくりと吸収されます。
注射場所としては頚のうしろやお尻などが多いですが、猫白血病ワクチンなどは副作用である肉腫の可能性も考えて尻尾に打つこともあります。
・ 筋肉注射
筋肉内組織への注射です。注射場所としては後肢の外側の筋肉に注射することがほとんどです。皮下注射よりも吸収が早いことから鎮静剤や麻酔薬などを注射するときに行います。皮下注射よりも痛みを伴うことや、血管や神経を傷つけてしまうこともあります。
・ 静脈注射
比較的太めの静脈への注射です。注射場所としては前肢の静脈に注射することがほとんどです。
もっとも吸収が早く、たくさんの量の薬剤を注射できますし、皮下や筋肉注射で刺激があるようなものでも注射できます。少量であれば注射器で、多量であれば留置針を入れて点滴として行います。
動物を病院に連れて行ったときにどういった注射をうたれているか参考にしてみてくださいね。
| 2009.03.26 |
動物用コンタクトレンズ(獣医師:Y・A) |
人ではコンタクトレンズをつかうことは当たり前になっていますが、ワンちゃんやネコちゃんにもコンタクトレンズを使うことがあるのはご存知でしょうか?
今回は意外と知られていないコンタクトレンズのお話です。
人用のコンタクトレンズは視力の補正のため使いますが、動物用のコンタクトレンズはそれとは異なり角膜を保護するために使います。
異物や事故などで角膜を傷つけてしまった犬猫の角膜潰瘍の治療に用いるがほとんどです。
犬に多い逆まつげや、目の周りの皮膚が内側へ入ってしまう眼瞼内反症などによる刺激や痛みをとるためにも用いることもあります。
猫では猫ヘルペスウイルスが感染した場合、角膜・結膜炎がひどくなって、角膜と結膜がくっついてしまうことを防ぐことに使われます。
コンタクトレンズの使用には事前のきちんとした眼科検査が必要です。
程度によってはコンタクトレンズを使うことで悪化してしまったり、治らなかったりすることもあります。
またコンタクトレンズを装着している時に犬猫が気にしてしまい自らはずしてしまわないようにエリザベスカラーをつけることも必須です。
また国内には規格が1つしかありませんので、犬の場合、犬種により眼の表面のカーブに差があることから外れやすい犬種もいるようです。
猫に関しては猫種が違っても眼の表面のカーブはほとんど変わりませんので、なかなかはずれにくいようです。
眼の痛みや違和感は耐えがたいものです。
こうしたコンタクトレンズなどを使えばそれを抑え、早くよくなりますから、ワンちゃんネコちゃんにも是非使ってあげるべきですね。
ワンちゃんがくしゃみをしたり、鼻をグズグズいわせていたり、鼻水が垂れていたりしたことはありませんか?
そんな症状があるとワンちゃんは鼻炎をおこしている可能性があります。
今回は鼻炎についてのお話です。
原因
人の鼻炎の原因はアレルギー性のものが多いようですが、犬の場合はそこまで多くありません。
大部分がウイルスや細菌、真菌などによる感染症が原因です。
もちろんアレルギーや異物なども原因になりますし、周囲(眼、口、歯、他の呼吸器など)の病気などに続いて鼻炎が起こることもあります。
治療
感染症には原因に対した治療をおこない、炎症がひどいようであれば抗炎症剤などや、程度によっては薬を霧状にして吸引させるネブライザーなどを使用します。
原因となっている細菌に効く薬を調べる検査や、重篤なウイルス疾患ではないかを調べる検査も必要ととなることもあります。
アレルギー性のものに対しては原因となっているものの除去や、人と同じような抗ヒスタミン剤などが使われます。
また周囲の病気に続く場合はそれを治療をすることで改善しますが、時間がかかる場合があります。
予防
やはり空気が乾燥する冬場などは、鼻粘膜を弱くなり感染症にかかりやすくなります。
部屋を加湿することや定期的な予防接種にて予防することはできます。
また鼻を中心に眼や口の中、歯などを普段から注意して観察していれば初期の段階で病気を発見できますから、普段からチェックする癖をつけておくことも予防となるでしょう。
| 2009.02.09 |
犬のいびき(獣医師:Y・A) |
うちの子は寝ているときに人のようにいびきをかくの、とおっしゃるオーナーさんがいらっしゃいます。
しかし通常健康な犬や猫はいびきをかきません。
いびきをかく場合は呼吸器系に何かしらの異常があることがほとんどです。
今回は犬のいびきについてのお話です。
いびきの原因として一番多いものは軟口蓋過長症といって、人でいうのどぼとけにあたる部分が生まれつき長い状態をさすものです。
この軟口蓋過長症の症状としていびき以外には興奮時などにアヒルが鳴くような「ガーガー」といった音の「逆くしゃみ」というのを行うことが多いです。
数秒から1分くらい続くことがありますが、おさまった後は元気で普段どおりなので、あまり心配ありません。
ただし、あまり何度もでて呼吸困難になるような場合には外科手術が適用となることもあります。
そのほかには鼻腔の狭窄といって鼻の穴から気道につながる部分が生まれつき細い場合もいびきをかくようです。
こちらもあまりひどく呼吸がうまくできない場合は外科手術で鼻腔を広げます。
基本はブルドックやパグなどの鼻の短い短頭種によくあります。
また、鼻水、くしゃみ、咳などがでている場合もいびきはでますので、その場合は元の疾患の治療が必要となります。
これには細菌やウイルスの感染やアレルギー、異物などが疑われます。
軽度であれば様子をみてもらっても問題ないですが、あまりいびきがひどい場合は動物病院で詳しい検査をしてもらいましょう。
| 2009.02.09 |
ワンちゃんの誤食(獣医師:M・O) |
ワンちゃんの生活環境にはワンちゃんにとってありとあらゆる魅力的なものがあふれています。その中でも最も魅力的なものは飼主様の食事です。お買い物すぐの袋にはいった状態から、調理前の台所にある生肉、おいしそうにもりつけられた食卓の上の食事!
そればかりではなく、おもちゃをかじる癖がある、ごみばこをひっくり返すのが楽しくてしょうがない、お散歩のときは何かひろうものはないか探している、などなど。。。危険がいっぱいです。
やんちゃ盛りのワンちゃんはもちろん、しつけの行き届いたおりこうさんにも我慢できない瞬間はやってきます。
動物病院には実にありとあらゆる誤食のワンちゃんがやってきます。
「できあがったばかりの、ハンバーグ、たくさん食べました」←たまねぎ中毒を起こしてしまうかもしれません。
「台所においておいた生肉」←調理前の肉は細菌も心配ですし、パッケージごとかんで飲み込んでいる場合も。
「タバコ」←少量でも重篤な症状を起こす場合があります。
「くつした」←腸閉塞が心配です。内視鏡で取れなければ開腹手術になることも。
「10円玉」←手術になると10円が数十万円のコストに化けてしまいますヨ。
「やきとり、串ごと」←串が胃や腸を穿孔するリスクがあります。
「保冷剤」←ほんのり甘いらしくワンちゃんには人気です。しかしエチレングリコールという成分が神経症状や消化器症状などの中毒症状を起こします。
「あさがお、アジサイ、イチイの実など」←ありとあらゆる植物、インターネットなどで調べてみられるとその種類の多さにおどろかれることでしょう!
「キシリトールガム」←低血糖や肝機能障害を起こすことが報告されています。
などなど、あげればキリがありません。
病院では全身状態をチェックし、必要な検査とすすめていきます。はかせることにより、除去できるものは不幸中の幸いです。全身麻酔をかけて、内視鏡で取れればまだいいですが、それも難しい場合は開腹手術になります。
消化管を切開すると数日は絶食し点滴をすることが一般的です。入院も経過が良い場合でも1週間前後にわたります。
摂取したものや、摂取後の経過時間によっては最悪生命に危機を及ぼしてしまうこともあります。
このような事態を避けるためには、ワンちゃんの誤食がないように、飼主様が防御策を講じていただくことが一番の予防ですね!
| 2009.02.09 |
ワンちゃんのおやつ(獣医師:M・O) |
普段何気なくおやつをあげていらっしゃる飼主様も多いことでしょう。
ショップのおやつ売り場ではありとあらゆるワンちゃん用のおやつが販売されています。
しかしワンちゃんのおやつは、必要栄養カロリーの10%以下にとどめましょう。
食餌をあまり食べないからといって次から次へとおやつなどの嗜好性の高いものをあげると偏食の悪いくせがついてしまいます。そして、栄養の偏りや代謝系への負担から病気の原因になってしまうこともあります。
乾いたおやつは胃のなかで膨らむので満腹感がありますが、本来の食餌をとらなくなってしまわないよう与える量に気をつけてあげてください。
人間の食べ物は要注意。味が濃かったり、油っぽかったりなどワンちゃんの体に負担がかかるばかりか、しつけの面でも問題となります。
また、動物病院で以外と多いのが、犬用ガムによる食道閉塞や嘔吐などの消化器症状です。
他に皮膚のアレルギー症状などが出ている子で検査をしてみるとおやつに与えていた食品に反応が出ていたこともしばしばです。
最近はやワンちゃん用の誕生日ケーキや贈答用のお菓子セットなど、その勢いはとどまるところをしりません。
しかし、あくまでもワンちゃんに必要なものは良質なドッグフードです。
コミュニケーションの手段としてのおやつは遊んであげることにより簡単に減らせますね。
ご褒美のおやつは、普段のフードを数粒、ということでも十分です。
口の中の病気といえば人では虫歯が多いですが、動物では歯周病が多いと言われています。
しかし、犬や猫も虫歯になることがあります。
今回は虫歯についてのお話です。
原因
虫歯は歯の隙間に付着した食べかすなどに増えてしまった細菌が増殖することにより、歯のエナメル質などを溶かしてしまうことが原因となります。
犬猫は人とは少し口の中の細菌の種類が違うため歯周病は多いですが、人ほど虫歯は多くありません。
ただし硬いものを噛んで欠けてしまった歯には虫歯は起こりやすくなりますので注意しましょう。
治療
治療は人と同じように虫歯になった部分を削って、埋めることになります。
あまりひどい場合は歯を抜いてしまうこともあります。
ただし動物は口の中の処置に関しては嫌がることがほとんどですから、全身麻酔下での処置になります。
このため血液検査などが別途必要となったり、何か病気があったり老齢であったりすれば麻酔がかけられず処置ができないこともあります。
予防
やはり予防には歯みがきが一番です。
虫歯だけでなく歯周病の予防にもなります。
いきなり歯みがきをすると抵抗する子もいますから、仔犬、仔猫のころから口の中を触る習慣をつけて徐々に慣らしていくのがよいでしょう。
| 2009.01.13 |
猫ウイルス性鼻気管炎(獣医師:Y・A) |
よく野良猫や仔猫などが目やにや鼻水が大量についているのをみたことはありませんか?
時にはくしゃみなどをしていたりもします。
今回はこの俗に猫カゼといわれる猫ウイルス性鼻気管炎についてのお話です。
原因
猫ヘルペスウイルス1型が感染することによりおこります。
ウイルスは鼻水、唾液、目やになどに含まれるため、感染している猫のくしゃみや、接触により移ります。
感染から発症までの潜伏期間は1〜3日といわれています。
また一度感染してしまうと症状が落ち着いても、ウイルスが完全にいなくなることはなく、一生ヘルペスウイルスキャリアとなります。
症状
くしゃみ、鼻水、咳、発熱など、人のカゼのような症状と結膜炎、角膜炎が特徴的な症状ですが、妊娠している猫が感染していると生まれてきた仔猫がすぐに死んでしまうことがあったり、仔猫が感染すると症状がひどくでてしまい死んでしまうこともあります。
また、ヘルペスウイルスキャリアの場合、免疫が下がると再び症状を示したり、ずっと目やにが出続けたりもします。
治療・予防
ヘルペスウイルスは完全にいなくなることはないですから、完治することはありません。
治療にはウイルスの数を抑え、免疫をあげるような方法となります。
具体的には免疫能を高めるインターフェロン、ヘルペスウイルスの増殖を抑えるアミノ酸であるL−リジン、細菌の二次感染を抑える抗生物質などです。
また予防はワクチンを接種すること、感染していそうな猫には近づけさせないこの2つになります。
まとめ
一般に猫の8割がヘルペスウイルスをもっているといわれています。
お家で飼われている猫でも目やにが多いという子がいましたら、ヘルペスウイルスの検査や治療を受けてみてはいかかでしょうか?
愛犬や愛猫などと車で一緒に帰省される方も多いのではないでしょうか?
しかし動物も車酔いをしてしまうことがあります。
今回はこれらの車酔いする動物に対する注意点についてお話します。
・ 車に慣れさせること
いきなりの長時間のドライブは慣れないこともあり、車酔いや体調の悪化につながります。
近距離、短時間のドライブなどで車に乗ることに慣らせていきましょう。
・ 食事は車に乗せる3時間前までに
やはり胃の中に食べ物が残っていると車酔いになりやすくなります。
食事は出発の3時間以上前にすませておきましょう。
またお水もたくさん飲みすぎるようであれば、少し制限してあげましょう。
・ 休憩
やはり人と同じようにずっと車にのっていると動物も疲れてきます。
1〜2時間に一度は休憩をしましょう。
ワンちゃんの場合はその際にトイレさせてあげても良いでしょう。
・ お薬
どうしても車酔いしてしまったり、車に乗ると興奮してしまうような動物の場合は車に乗る前にお薬を飲ませたほうが良い場合もあります。
一度ドライブの前に動物病院で動物の状態を見てもらってから処方してもらいましょう。
多くは抗ヒスタミン剤や軽い鎮静剤が処方されます。
また海外には車酔い防止薬として認可のとれたお薬があり、そちらを輸入して処方する獣医師もいます。
このように車酔いしやすい動物の場合は,以上のことを注意することで車酔いをおさえることができます
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