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ペットお役立ち情報 コラム「どうぶつのお医者さん」

クラブアルプの医療相談を担当する獣医師によるコラムです。動物医療の日常など、現場の様子をお伝えします。
2009.11.17 犬と新型インフルエンザ(獣医師:Y・A)

日本でも爆発的な勢いで感染者が増えている新型インフルエンザH1N1ですが、これは元々豚のインフルエンザであったものが変異して人にも感染するようになったものといわれています。
そして以前は犬や猫には感染しないと言われてきましたが、ここにきて少し状況が変わってきました。
今回は犬と新型インフルエンザについてのお話です。

まず季節性インフルエンザといわれる以前からあったインフルエンザには犬や猫は感染してしまった例はありません。
このため今回の新型インフルエンザも犬猫には感染しないといわれていました。
フェレットに関しては以前から、人のインフルエンザの感染が知られており、人と同じような発熱やくしゃみ、咳などの症状を示します。
このためフェレットには新型インフルエンザが感染する可能性は高いといわれていましたが、やはり2009年10月にアメリカにおいて、感染が確認されました。
新型インフルエンザに感染していたオーナーさんから感染してしまったようです。

そしてその翌月の11月、なんと猫に新型インフルエンザの感染が確認されました。
猫にはヒトのインフルエンザに感染しないという定説が覆されてしまったということです。
やはりこの猫もオーナーさんから感染してしまったようです。

こうなってくると犬にも新型インフルエンザが感染しないとは、否定できなくなってきました。
感染する可能性はかなり低いですが、オーナーさんや家族の方が新型インフルエンザの感染を診断された場合は、念のためにワンちゃんに必要以上に接触しない、なるべく部屋を分ける、感染者がマスクなどをしてウイルスを拡げないなどを気をつけてもらったほうが良いでしょう。

2009.11.17 フィラリアの血液検査は必要?(獣医師:M・O)

春はすぐそこ。暖かい快適な季節になってくると、ワンちゃんにとって心配なのがフィラリアの感染です。フィラリア予防はワンちゃんの予防プログラムの1つとして広く普及していますが、現場にいると意外とまだまだ徹底されていないと感じるのが、予防開始前の血液検査です。

フィラリア薬は予防薬として処方されていますが、実際は駆虫薬です。具体的にはフィラリアが感染してから2ヶ月位までの間のフィラリア子虫を駆虫する薬です。そうすることにより、フィラリアの子虫が成虫になり、心臓に住み着くことを予防するのです。 ですので、フィラリアの薬は極めて安全な薬ですが、感染犬に投与すると深刻な問題が発生する場合があります。それはつまり、感染犬の血液中には大量のミクロフィラリア(子虫)がいますので、それらが一気に死滅し血管をつまらせてしまうことがあるのです。ショック状態に陥ったり、血流の遮断された部位によっては命にかかわることもあります。 このようなことのないように、フィラリア予防薬投与前には血液検査で陰性であることを確認していただく必要があります。

血液検査を受けていなかった方にお聞きしてみると。。。

理由その1)毎年きちんと予防しているからいいよ。
危険: 最後の投与は何月でしたか? 12月くらいまで飲ませていた場合でも、暖冬の年や居住環境によっては1月2月に蚊がいた!などということも。。。蚊は気温15度以上で吸血活動を始めるといわれていますが、蚊が吸血してフィラリアの感染が成立する時期の指標としてHDU(heartworm development heat unit)というものがあり、犬フィラリア症予防普及会によって提唱されています。このHDUは地球温暖化の影響で過去10年くらいで約1ヶ月程度も伸びています。 また、体重変動があった場合は、薬の量が体重にあっていなかった!?などということも心配です。それ以外にものんだふりの上手なワンちゃんでは、飼主様の見ていないところで、お薬をこっそりはき出してしまっているかもしれません!?さらにさらに、飲ませた時期に丁度下痢をしていた、などという場合、お薬がきちんと吸収されていなかったことも考えられます!

理由その2)採血ってかわいそう。。。
危険: 採血は衛生的に細い針で必要な血液はほんの数滴で一瞬で終わってしまいます。検査をしないほうがワンちゃんを危険にさらすことになってしまいますのでかわいそうですね。

理由その3)費用がかかる。。。
フィラリアの血液検査はフィラリア成虫抗原というものを調べます。 院内検査で行うことが出来、数分で結果が出ます。専用のキットを用いますので、費用も数千円かかります。他に簡易で安価な方法として、血液中の子虫の有無を調べる検査があります。しかし、子虫だけ見る検査では感染判定は不十分です。なぜなら、抹消血の中に子虫が少ない時間帯(夜間に出現が多く、日中は少ない)であれば、採血した中に子虫が検出されなかったり、また成虫が雄だけであった場合、子虫はいないからです。数千円のご費用はワンちゃんの健康を守るために必要な経費とお考えください。

理由その4)あばれてしまって採血なんてとても無理。。。
この場合は、通年投与をお勧めいたします。冬期も続けて投与していただければ、成虫の感染は防げますので、事実上毎年の血液検査は不要になります。ただし通年投与を開始するにあたって、初めてのときだけは血液検査で陰性であることを確認する必要があります。沈静をかけるなどの方法もありますので、動物病院に御相談なさってください。

以上が血液検査が必要な概略となりますが、検査を積極的に捉える方法としてご紹介したいのは、毎年の健康診断です。フィラリア血液検査のために採血が必要になるので、健康診断のための血液検査も一緒にされてみてはいかがでしょうか? 1回の採血で出来ますし、この時期は健康診断セットとして割引価格で扱っている病院も多いです。 成犬の1年は人間で4〜5年に相当するといわれていますので、毎年検査されても多すぎることはないでしょう。病気の早期発見、早期治療はもちろんのこと、健康な状態を知っておくということも健康管理のポイントとなりますね。

2009.11.17 ペットの口臭(獣医師:M・O)

かわいいワンちゃん猫ちゃんの口の臭いが気になることはありませんか?
そのほとんどは口の中の炎症で起こるものです。5歳以上の犬の90%以上がなんらかの口の中のトラブルを持っているといわれています。犬の虫歯はまれですが、歯周病はたいへん多く、大型犬より歯と歯の間が狭く、歯槽骨もうすい小型犬のほうがなりやすいという傾向にあります。

食べかすが歯垢になり、歯垢がやがて歯石になります。そこには細菌が繁殖していますので、歯肉炎や歯槽膿漏などが起こり、口臭が発生します。

実は臭いだけではなく、細菌が産生している毒素を日々摂取していることになるため、胃や腎臓、心臓などにも悪影響がおよぶことも多く、歯石はいわば万病のもとです。

予防はなんといっても日々のデンタルケアです。歯石がつきにくいドライフード(動物病院で手にはいります)を与える、ぬらした布で歯の表面を拭いてあげる、歯ミガキ用のガムやおもちゃを用いる、あるいはペット用のデンタル剤を使うなどいろいろな方法がありますので、ワンちゃん猫ちゃんにあった方法でケアを続けていただくとよいでしょう。

それでもしっかりとついてしまった歯石は動物病院で除去してもらうと、口臭がかなり改善されます。

口の中の炎症以外でも、消化器や呼吸器などの病気で口臭が起こっていることもありますので、口臭がきつくなったと感じたら早めにかかりつけの動物病院で診察をおうけになってください。

2009.08.21 犬の遺伝性疾患(獣医師:Y・A)

犬には様々な犬種がいますが、これらは同じ犬種を掛け合わせて子供を生ませることがほとんどです。
同じ犬種同士ということはある程度同じ遺伝子(体型、毛色などその犬種に特徴的なものを決める)を持っているということです。
これらの中には時に体に欠点や病気として現れるものがあります。
それを遺伝性疾患と呼びます。
犬の遺伝性疾患には様々なものがあります。
以下にいつくかの代表的な疾患をあげます。

・股関節形成不全
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどに多くみられる遺伝性疾患です。
多くが成長にみられる股関節の異常です。 明らかな痛みを示すものから、無症状なものまで様々です。
日本では特にラブラドールレトリバーはその半数が程度は様々ですが、股関節形成不全を患っていると言われています。
軽度のものであればサプリメントや痛み止めなどで対症療法ができますが、根治には外科手術を行います。

・進行性網膜萎縮
日本ではミニチュアダックスやトイプードルなどに多く見られます。
眼の網膜の光を感知する部分が段々と変性していくことで視覚障害が現れ、多くは夜に散歩に行きたがらない、暗闇で動かなくなるなどの夜盲症の症状から始まり、最終的には失明してしまいます。
進行性網膜萎縮には治療方法はありません。
進行を緩やかにする抗酸化剤などサプリメントを投与することと、進行性網膜萎縮に続いて起こる、白内障や緑内障、ブドウ膜炎などの治療を行う必要が出てきます。

・フォンビルブラント病
ドーベルマンやプードルなどに見られる遺伝病で、止血に関わるタンパクが生まれつき欠乏することによって様々な出血や止血異常を起こします。
程度はさまざまで乳歯が抜けるだけで致死的な出血が起こるものから、ほとんど症状がないものまであります。

今回は代表的な3つ遺伝性疾患をあげてみましたが、犬の遺伝性疾患はわかっているものだけで400種類以上あると言われています。
現在、遺伝性疾患は発症してはいないけどもその遺伝子をもっている犬(キャリア)であっても、遺伝子診断によってその病気を発症するであろう遺伝子を持っているかどうかが簡単にわかるようになりました。
不幸な犬やオーナーをふやさないためにもある種の遺伝性疾患の好発する犬種を交配させ仔犬を産ませる場合には、それらの遺伝子をもっていないかどうかを事前に確認することが重要となってきています。

2009.08.21 レプトスピラ病(獣医師:Y・A)

混合ワクチンにも入っているので、レプトスピラ病という病気について耳にしたことがあるオーナーさんもいらっしゃると思いますが、この病気は人にも感染してしまう人畜共通感染症です。
今回はこのレプトスピラについてのお話です。

レプトスピラ病という病気はレプトスピラ菌という細菌によって引き起こされ、この菌は犬や人だけでなく、牛や豚などの家畜やネズミなどのげっ歯類、キツネなどの野生動物を含めほぼすべての哺乳類に感染すると言われています。
動物によっては全く無症状なものもいますが、犬では発熱、嘔吐、血便、黄疸、腎炎、出血などの症状を示し多くが死亡します。

人でも重症であれば同様の症状を示します。

このレプトスピラ菌は感染した動物の尿により他の動物に感染するので尿で汚染された水や食物、土などに接触することで感染します。
特にネズミはレプトスピラに感染しても無症状で、いろいろなところを出入りするため、ネズミの尿で汚染され他の動物が感染してしまうことが多いようです。

診断には血液検査が行われ、レプトスピラに対する抗体を調べます。
治療には抗生物質や輸液、輸血が必要となりますが重症の場合はうまく治療に反応しないことが多いようです。

予防にはレプトスピラワクチンをうつことが一番です。
ネズミや多い地域などやレプトスピラ病が発生している地域はきちんと接種しておいたほうがよいでしょう。
レプトスピラは発生すると法律により届出が義務付けられている届出伝染病でもあるため、かかりつけの動物病院に聞いてみると発生している地域かどうかわかります。

2009.08.21 肺水腫(獣医師:Y・A)

肺水腫というのは肺の中に様々な原因で水分がたまった状態を示します。
肺に水分がたまるということは肺において酸素と二酸化炭素の換気ができなくなり、呼吸困難となります。
急性の肺水腫であれば突然なくなってしまうこともある緊急事態です。 今回はこの肺水腫についてのお話です。

肺水腫になった犬猫は元気がなくなり、咳が止まらなくなったり、落ち着かなく口を開けてゼーゼーと息をしたり、舌の色が真っ青や青白くなったりと、呼吸困難の状態になります。
ひどい場合には肺にたまった水分を咳とともに吐き出したりすることもあります。

どうして肺に水がたまってしまうのでしょうか?
肺には無数の毛細血管があり、酸素や栄養分、老廃物を含んだ血漿(血液の血球以外の成分)と呼ばれる水分が、その血管の壁の小さな穴を通じて肺の組織と行き来します。
通常は血管から肺の組織へ出る水分と戻る水分が同じバランスを保っていますが、その場バランスが崩れてしまうと血管から肺の組織へ水分が出続けてしまい、肺に水分がたまってしまいます。 このバランスが崩れてしまう原因には以下のようなものがあります。

・血管内圧の上昇
小型犬に多い僧房弁閉鎖不全症などによる心不全などは、肺の血管内の圧が上昇するため、その圧により水分が血管内から出てしまいます。

・血漿中のタンパクの減少
肝臓や腎臓、胃腸の病気で血漿中のタンパクが減少してしまうとその浸透圧の差により血管内より水分がでてしまいます。

・血管の通過性の上昇
肺炎などにより肺の血管が傷ついたり、脆くなることにより水分が肺へでてしまいます。

動物病院へ連れてこられる犬や猫での肺水腫で多いのはやはり心臓病によるものです。
そのほかには電気コードをかじっての電気ショックや、煙や刺激物の吸引によって肺水腫になってしまったというのも時折見られます。

肺水腫の治療にはまず酸素吸引が必要となり、水分を尿から出させるような利尿剤や気管支拡張剤などを使用します。
その後その肺水腫の原因となっている病気を治療していきます。
ただし多くは心臓病によるものですから完治することはなく、一度肺水腫が改善してもまた再発することがほとんどです。

心臓病を患っている、電気コードをかじってしまった、煙を吸引してしまったなどで呼吸がおかしい場合は肺水腫になってしまっている可能性があります。
肺水腫はひどい場合急死してしまう緊急状態です。
興奮させたり、呼吸を乱したりすると悪化することも多いですから、安静に保ち、すぐにかかりつけの動物病院電話をしてどうすればよいか指示を仰ぎましょう。

2009.07.27 食道内異物(獣医師:Y・A)

ドッグフードやおやつを勢いよく食べ、突然息苦しそうになり、吐くようなしぐさをとるけども何もでてこず、そのまま苦しそうにしたり、元気がないのでのどに詰まってしまっているのでは?ということでワンちゃんを病院に連れてこられるオーナーさんがいます。
こういった場合、実際に食道内にそれらがつまってしまっている場合があります。
今回はこの食道内異物についてのお話です。

食道は通常、蠕動運動とよばれるもので食物や水などを口から胃へ運搬します。
適切な大きさのものであれば、この蠕動運動のおかげで食道内に食物などが留まったりすることはありませんが、あまりに大きいものであると蠕動運動でも胃内へ運べず、詰まってしまいます。

明らかに何かを食べた直後であれば用意に食道内異物だと推定できますが、オーナーさんの見ていないところでおもちゃなどを丸呑みしてしまう場合もあり、呼吸を苦しそうにしたり、吐くようなしぐさをとるのに何も出ない、よだれが止まらないなどの症状がでますが、まれにほとんど症状がなくなんとなく元気がないなどが主訴の場合もあります。
診断にはレントゲン検査が一般的ですが、異物がわかりにくい場合はバリウムなどの造影剤をつかうこともあります。
また治療には麻酔をかけて内視鏡を用いる方法が一番多く、食道を大きく傷つけてしまうようなものだった場合は外科的な手術が行われることもあります。
また、内視鏡で取り出すことができないものは胃内へ押し込みます。
食物であればそのまま消化してしまうことがほとんどなので問題ありませんが、おもちゃなどの異物あればそのまま外科手術となります。
異物が食道内から取り除かれても食道炎を起こしたり、長期間異物があった場合は食道が狭くなってしまい、吐き戻しを繰り返すこともあるので要注意です。

食道内異物が原因で来院するワンちゃんはたくさんいますが、来る間に食道から胃へうまく流れ、病院に着いたときはもう大丈夫となっていることもめずらしくはありません。
しかし、くれぐれもワンちゃんにおやつを与えるときは適切なサイズのものを与えましょう。

2009.07.27 誤食(獣医師:Y・A)

ワンちゃんは食べてはいけない色々なものを食べてしまうことがあります。
特に好奇心旺盛な仔犬や、食欲がさかんなワンちゃんが誤食してしまうことが多いようです。
誤食してはいけないものにはどんなものがあるのでしょうか?

・ 人の食べ物
これにはタマネギやチョコレートに代表される犬が食べると健康を害するものや、食道や胃腸に刺さってしまう可能性のある魚の骨や鶏の骨、串ごとの焼鳥などや腐った食べ物などが挙げられます。 意外なものではブドウも犬に与えてはいけません。急性の腎不全を起こすことがあります。

・ 植物
観葉植物をはじめ中毒をおこしてしまう植物があります。以前もクワズイモの根をかじってしまって嘔吐が続いて来院した犬がいました。

・ プラスチック、金属など
おもちゃ、文房具、釘や針などの日用品、ピアスやネックレス、電池や硬貨などをのみこんでしまう犬も多いです。胃や腸に穴があいてしまったり、詰まってしまったり、潰瘍をおこしたりします。

・ 人の薬、殺虫剤、殺鼠剤
人の薬をはじめ、さまざまな薬品を誤食してしまう犬がいます。最近はオーナーさんの精神安定剤を飲んでしまってフラフラしたり、グッタリしてつれてこられることはよくあります。

このようにワンちゃんは身近にあるものを誤食してしまう傾向にあります。特に好奇心旺盛な仔犬に多くみられますので、常日頃からワンちゃんの口の届くところにものをおかないようにするなどの注意が必要です。

2009.07.27 動物病院をどう選ぶか(獣医師:M・O)

新しい家族としてワンちゃん猫ちゃんを迎えたら、必ず必要になるのがかかりつけの動物病院です。混合ワクチンやフィラリア予防、狂犬病などの予防はもちろんのこと、日常心配になる小さなことも相談にのってもらえます。

といっても、街には動物病院がたくさんあり、どこを選んでよいのか迷ってしまいますね。

小動物臨床の動物病院は大きく分けると以下のようなタイプがあります。
一次診療施設:民間個人病院で、ペットホテルやトリミングを併設しているところもある。最も身近で多いタイプの診療施設。
二次診療施設:民間病院でスタッフや施設が充実しており、難易度の高い紹介症例も取り扱う。大学病院もその大きな部分をになうが、獣医療従事者教育病院としての意味合いも持つ。
高度診療施設:国内でも数件の高度医療設備を持つところ(放射線治療機器、CT、MRI、PET−CTなど)
夜間救急施設:夜間救急診療に特化した診療施設

まずは、通い易い範囲で信頼のおける一次診療施設を見つけましょう。たくさんありますので、選ぶのが大変かと思いますが、まずは外からみた雰囲気、ご近所の方の評判などもご参考にされて、気になるところがあれば、電話や直接訪ねて質問や相談をし、雰囲気や対応を見られるとよいでしょう。病院の様子がわかりますし、夜間など時間外の対応や料金などもある程度教えてくれるところも多いと思います。 かかりつけ医が決まったら、予防はもちろん、病気でなくても爪きりや日常のケアや相談でどんどん病院とのかかわりをもってください。しつけ教室などの情報やためになるヒントがごろごろ、ワンちゃんオーナーのお友達もできるかもしれませんね。そして、万が一二次診療施設や高度医療施設へ行く必要が出た場合などは、適切な施設へ紹介を手配してくれます。また、夜間救急施設の情報も得られます。

そして何よりも、飼主さんと獣医師の信頼関係ができあがっていると、治療が非常にスムースに効率的に進むことが一番のメリットです。

大切な家族の一員であるワンちゃん猫ちゃんをまかせるのですから、しっかりと選択して、いざというときに安心してかかれるように準備しておきましょう。

2009.06.22 糖尿病(獣医師:Y・A)

飽食の現在、人の糖尿病も増えつつありますが、ワンちゃんにも糖尿病があることをご存知でしょうか? 今回はそんな糖尿病についてのお話です。

糖尿病の症状でオーナーさんが気付かれるのが、水をたくさん飲んでたくさんのおしっこをすること、食べても食べても痩せてくることなどです。
これは細胞で栄養源として取り込まれる糖が、なんらかの原因で細胞に取り込まれず、尿中へ排泄され、糖の変わりに体の中の脂肪を分解して栄養源として使用することによりおこります。
さらに糖尿病が進むと脂肪を分解する時につくられたケトンによって、体を酸性化し嘔吐などを引き起こしたり、腎臓や肝臓を障害します。

人は肥満などによりインシュリンの分泌や作用が低下するインシュリン非依存型糖尿病が多いですが、犬の場合は自己免疫疾患などによりインシュリンが作られなくなるインシュリン依存型糖尿病がほとんどです。
このため犬が糖尿病を発症すると一生にわたるインシュリンの投与が必要となります。
治療としては1日2回のインシュリン注射がほとんどになるため、オーナーさんの負担はなかなか大変なものとなります。
ただしインシュリンによってうまく血糖値をコントロールできれば、健康な犬と変わらないくらいの生活をしたまま寿命をむかえることのできる犬も多くいます。

インシュリン依存型糖尿病の原因のほとんどが自己免疫疾患といわれていますが、6歳以降の中年齢から多くみられるようになり、オスよりもメスのほうが発症しやすく、さらに肥満気味のメスはより発症しやすいですので、適切な体重管理は必要です。
また糖尿病はホルモンに依存する内分泌疾患一つですから、発情期に発症したり、副腎皮質機能亢進症などに続いて発症することもあります。
なんの症状を示していなくても血糖値をみることにより、糖尿病になりかかっていかどうかがわかりますので、定期的な血液検査や健康診断を6歳前後から行なうとよいでしょう。

2009.06.22 犬の緑内障(獣医師:Y・A)

ワンちゃんにも眼の病気である緑内障があり、この病気を患ってしまうと、急性であれば数日で失明していまいます。 今回はこの緑内障についてのお話です。

眼の内部である眼房内には房水と呼ばれる液体で満たされ、この房水が水晶体や角膜に栄養を与えたり、眼圧を維持する役目をします。
房水は常に流動していますが、この房水がなんらかの異常で排泄されず必要以上に眼房内に満たされることによって、眼圧が上昇してしまい緑内障となります。
慢性の緑内障の初期は結膜が赤いなどの症状しかありませんが、徐々に眼を痛がったりするようになり、最終的には牛のように飛び出た眼である牛眼といわれる状態になり失明してしまいます。
急性の緑内障であれば数日で進行し、適切な治療を行わないと失明してしまいます。
緑内障は原因に応じて以下のように分けられます。

・ 先天性緑内障
生まれつき房水が排泄できないために起こります。

・ 原発性緑内障
原因となる病気がないのにも関わらず起こり、柴犬やアメリカンコッカースパニエルなどの犬種がなりやすいです。

・ 続発性緑内障
ブドウ膜炎と呼ばれる病気や腫瘍が根本にあって、それに続いて起こります。

緑内障の治療としては目薬や内服、点滴、注射などによる内科的な方法とレーザーなどを用いて手術を行う外科的な方法があります。
続発性緑内障は合わせて原因となっている病気に対する治療も必要となります。
特に急性の緑内障であれば治療は一刻を争います。

予防する方法がありませんが、一説には常に首輪をつけていたり、散歩でぐいぐい引っ張る犬は常に頚部が圧迫されることにより眼圧が上昇気味であるため、緑内障になりやすいとも言われています。
小さい頃からそういった習慣をつけないようにすることはよいかもしれませんね。
また眼が赤くなっていたり、急にまぶしそうにしたり、痛がったりするようなことがあれば、緑内症のことも考えて早めに動物病院で診察してもらいましょう。

2009.06.22 気管虚脱(獣医師:Y・A)

中高齢のワンちゃんが突然ゼーゼー、ガーガーと呼吸のたびに音をだしたり、咳き込んだりすることがありませんか?
こういった症状を示していると気管虚脱という病気の可能性があります。 今回はこの気管虚脱についてのお話です。

気管虚脱とは気管の軟骨がゆがんでしまったりすることで、気管が扁平につぶれてしまい呼吸困難などをおこす病気です。
原因は遺伝的なものが考えられていますが、明らかになっていません。
ポメラニアンなどの小型犬に多く、老齢の肥満気味の犬は特になりやすいようです。
症状としては初期は水を飲んだり、食物を食べたりするときや興奮したときにむせこんだり、咳こんだりします。
またひどくなってくるとゼーゼー、ガーガーという音を伴う呼吸が続いたり、重症であると呼吸困難からチアノーゼをおこし亡くなってしまうこともあります。
診断はレントゲン検査をおこない、息を吸ったときと吐いたときの気管の状態を比べることでつきます。
初期の治療には消炎剤や咳止めなどを用いた内科的な対症治療を行なうことがほとんどですが、根本的な治療には外科的な手術が必要となります。
しかし重症例は高齢の犬が多く、年齢などから手術が行なわれずあまり効果のない対症療法を行なっていることが多いようです。

早期発見を心がけるためにも、気管虚脱の初期症状がみられたら早めに動物病院にて診察してもらいましょう。

2009.05.27 クッシング症候群(獣医師:Y・A)

クッシング症候群は副腎皮質機能亢進症ともいわれ、副腎皮質から過剰にステロイドホルモンである糖質コルチコイドが分泌されてしまい、全身の代謝が異常を起こしてしまう病気です。
今回はこのクッシング症候群についてお話します。

まずクッシング症候群は原因によって3つに分類されます。
・ 下垂体腫瘍が原因の場合
・ 副腎腫瘍が原因の場合
・ ステロイド剤の過剰投与よる医原性の場合
原因がちがっても症状はどれも同じです。
一般に気付かれる症状としては被毛の脱毛、皮膚の菲薄化、石灰化などに始まり、腹囲膨満、多飲多尿、多食、呼吸が荒い、元気消失などがあります。
クッシング症候群のみで状態が悪くことはありませんが、代謝の異常がありますので、うっ血性心不全、腎盂腎炎、糖尿病、膵炎、感染症などを併発すると予後は悪くなります。

診断には血液検査、レントゲン検査、超音波断層検査などや下垂体腫瘍が疑われる場合にはMRIでの検査が必要となることもあります。

なんらかの症状がでていれば治療の対象となります。
治療法としては内科的な治療と、手術で下垂体腫瘍や副腎を摘出する外科的な治療があります。
ただし内科的な治療に使用する薬は高価ですし、下垂体腫瘍を摘出する手術は大学病院などでしか行なわれていないので、治療はなかなか大変なことが多いようです。

8歳を超えたワンちゃんでなんだか毛が薄くなってきた、最近異常にご飯を食べるし、お腹が張ってきたなどの変化があればクッシング症候群が疑われます。
こんな変化があれば早めに動物病院で検査をうけてみましょう。

2009.05.27 成長板早期閉鎖(獣医師:Y・A)

成長板とは骨が成長する時に伸びる部分で、骨の両端にあります。
この成長板が閉じてしまうことで骨の成長は終了するのですが、なんらかの原因で正常な時期より早く閉じてしまうことで、骨が短くなってしまいます。
今回はこの成長板の早期閉鎖についてのお話です。

成長板早期閉鎖が起こる原因は外傷がほとんどです。
成長期に骨折をしたり、怪我をおったりすることで成長板が閉じてしまいます。
目立った傷がないような怪我であっても後々成長板の早期閉鎖がおき問題となる場合もあります。
成長板早期閉鎖がおきやすい部分としては前肢があります。
前肢を構成する2本の骨(橈骨、尺骨)の一方のみに成長板早期閉鎖が起こり、もう一方だけ正常に成長してしまい、前肢が曲がってしまったり、ひどいと肘関節の脱臼をおこしたりします。

治療には早めの外科手術が必要になります。
骨が伸びきる前に成長板早期閉鎖した方の骨を切り、正常に伸びている骨の成長をじゃまさせないようにします。
骨が伸びきってしまった場合には治療は困難となります。

成長板閉鎖不全がおこってしまうと痛みもでてきますし、歩行困難になる場合もあります。
成長期に前肢に怪我をしてしまった場合、大したことがなくても成長板早期閉鎖の可能性もでてきますから、定期的に病院でチェックしてもらいましょう。

2009.05.27 副腎皮質機能低下症(獣医師:Y・A)

副腎皮質機能低下症という病気をご存知でしょうか?
別名アジソン病とも言われ、体の色々な機能を調節するホルモンが減ってしまう病気です。
今回はこの病気についてのお話です。 副腎は皮質といわれる部分から3種類のホルモンを分泌します。

これらには体の中の糖の利用を制御する糖質コルチコイド、電解質バランスを調節する鉱質コルチコイド、そして生殖に関与する性ホルモンがあります。
これらのホルモンの分泌が何らかの原因(自己免疫性、肉腫、医原性など)で低下することにより発症します。
様々な症状がありますが、なんとなく元気がない、食欲不振、痩せてきた、下痢、嘔吐などで他の病気とくらべて特異ではありません。
治療をしないと低血糖、高カリウム血症などを起こし、神経症状をともない死亡してしまうこともあります。

診断するには血液検査、レントゲン検査などを行い、そこで副腎皮質機能低下症が疑われれば、副腎皮質を刺激するホルモンを注射し、注射前後で副腎から分泌されるホルモン濃度を測定する検査が一般的です。
注射前後でホルモン濃度が低ければ、副腎皮質機能低下症と診断されます。

治療には生涯にわたって毎日ホルモン剤を飲むことが必要となります。
ホルモン剤の投与量を調整するために定期的な検査が必要ですし、環境がかわるなどしてストレスを受けた場合にはホルモン剤を増量しないといけない場合もありますので、なかなか管理が大変な病気です。

最近なんだか食欲や元気が無い、痩せてきたということがありましたら、頭のどこかにこの病気のことを考えていただいてもよいかもしれませんね。

2009.05.27 チェリーアイ(獣医師:Y・A)

ワンちゃんの眼の病気でチェリーアイという名前をきいたことはないでしょうか?
チェリーアイの正式な名称は瞬膜腺脱出と呼ばれ、眼の内側にある組織がさくらんぼのように飛び出てくる病気です。
今回はこのチェリーアイについてのお話です。

ワンちゃんには眼を保護するものとして、まぶた以外に瞬膜という膜を持っています。
瞬膜は通常は眼の内側におさまっており、オーナー様が目にすることはありませんが、体調の悪い時や脱水している時、角膜・結膜に炎症がある時、眼周囲の神経の異常がある時にでてきます。
この瞬膜の根元の裏側にあるものが瞬膜腺で、これは涙の約半分を作ります。
この瞬膜腺を固定している軟骨・結合組織の変形や未発達によって反転して飛び出てくることがチェリーアイの原因です。
先天的なことが多く、ほとんどが1歳未満にのワンちゃんに起こります。
ただし中高年齢で起きた場合は、瞬膜腺の腫瘍などが原因であることもあります。
チェリーアイになってもほとんどのワンちゃんは無症状ですが、飛び出た瞬膜腺を気にして引っかいたり、擦ったりすることで角膜炎、結膜炎になることがあります。

治療法としては反転した瞬膜腺を元に整復して、消炎剤などの点眼薬を投与する内科的な治療が最初に行なわれますが、この方法ではほとんどが再発してしまうので、外科的な手術が必要となります。
外科手術には瞬膜腺を埋め込む方法と瞬膜腺を取ってしまう方法がありますが、瞬膜腺をとってしまうとドライアイになってしまうことがありますので、最近は埋め込む手術を行ないます。
ただし埋め込む手術を行なっても稀に再発することも稀にあります。
また片方がチェリーアイになってしまった場合、反対側もなってしまう確率も高いので注意が必要です。
アメリカンコッカースパニエル、ビーグル、短頭種などに多いと言われていますが、最近はチワワなどにも多いようです。

チェリーアイは簡単に気付くことができる病気ですので、見つけた場合はすぐに動物病院へ連れて行ってください。

2009.05.27 仔犬とカルシウム(獣医師:Y・A)

仔犬にフードを与えるときにペットショップやブリーダーさんに勧められるまま、ドッグフードにカルシウムのサプリメントなどをふりかけているオーナーさんがいらっしゃいます。
骨がしっかり成長するようにといわれて与えられているかもしれませんが、逆にカルシウムの過剰摂取は病気を引き起こします。
今回はこのカルシウムについてのお話です。

仔犬の成長にはカルシウムが必要ですが、これは適切な量でないといけません。
仔犬用の総合栄養食のフードに含まれるカルシウム量は小〜中型犬用で1.2〜1.4%、大〜超大型犬で0.8〜0.9%となっています。
これよりもカルシウムが大幅に足りないと骨粗しょう症などの骨疾患を患う可能性が高くなりますが、過剰摂取によっても骨の成長を妨げたり、股関節形成不全などの関節疾患、離断性骨軟骨症などの軟骨疾患を引き起こすことがあります。
これは過剰にカルシウムを摂取することにより、血中のカルシウム濃度を調整するホルモンが異常に作用してしまうことにより起こります。

またカルシウムを適切な量を摂取していても、腸からの吸収に必要なビタミンDが足りないとくる病になったり、リンを過剰摂取したりすると骨がもろくなったりします。

このようにカルシウムはとても大事な栄養素ですが、何事も適切な量というものが大事です。
手作り食などの特別な場合を除き、市販のフードには適切なカルシウムが含まれていますので、余計なカルシウムを加えたりしないように気をつけましょう。

2009.05.27 仔犬とカルシウム(獣医師:Y・A)

仔犬にフードを与えるときにペットショップやブリーダーさんに勧められるまま、ドッグフードにカルシウムのサプリメントなどをふりかけているオーナーさんがいらっしゃいます。
骨がしっかり成長するようにといわれて与えられているかもしれませんが、逆にカルシウムの過剰摂取は病気を引き起こします。
今回はこのカルシウムについてのお話です。

仔犬の成長にはカルシウムが必要ですが、これは適切な量でないといけません。
仔犬用の総合栄養食のフードに含まれるカルシウム量は小〜中型犬用で1.2〜1.4%、大〜超大型犬で0.8〜0.9%となっています。
これよりもカルシウムが大幅に足りないと骨粗しょう症などの骨疾患を患う可能性が高くなりますが、過剰摂取によっても骨の成長を妨げたり、股関節形成不全などの関節疾患、離断性骨軟骨症などの軟骨疾患を引き起こすことがあります。
これは過剰にカルシウムを摂取することにより、血中のカルシウム濃度を調整するホルモンが異常に作用してしまうことにより起こります。

またカルシウムを適切な量を摂取していても、腸からの吸収に必要なビタミンDが足りないとくる病になったり、リンを過剰摂取したりすると骨がもろくなったりします。

このようにカルシウムはとても大事な栄養素ですが、何事も適切な量というものが大事です。
手作り食などの特別な場合を除き、市販のフードには適切なカルシウムが含まれていますので、余計なカルシウムを加えたりしないように気をつけましょう。

2009.05.27 逆くしゃみって?(獣医師:M・O)

ワンちゃんが突然鼻をブーブーと鳴らしながら呼吸をすることがあります。数十秒から数分で治まりますが、症状が出ている間はかなり苦しそうに見えるので心配になり病院を受診される飼主様も多いです。

これはいわゆる逆くしゃみという現象で、息を吸う際に努力性になり鼻孔から空気を急速に強く音をたてながら連続的に吸い込む動作をし、鼻咽喉頭部から音がするというものです。原因ははっきりとはわかっていませんが、アレルギーや軟口蓋の過長、あるいは副鼻腔炎や上部気道疾患に関係があるとされています。症状の終わりに分泌物を嚥み込む動作も多くみられるので、犬が鼻腔にある粘液を意識的に出そうとしているのではないかとも考えられています。 犬はこの症状が出ている間、首を前方に伸ばし座っているような姿勢をとることが多いです。症状が治まると全く通常と変わらない様子になります。逆くしゃみの場合は症状が出ている間、意識がなくなったり虚脱するようなことはありません。起きやすい犬種は、チワワ、トイプードル、パピヨン、パグ、などですが、症状が出る多くの犬は生涯にわたってこの発作を起こします。

一般状態に問題がなく、発作の前後は平常とかわりない、かつ発作の回数が少なく、きっかけがはっきりしていない時は治療の必要はありません。胸部をマッサ−ジしたり、鼻に息を吹きかけたり、軽く素早く胸を押したりすることで、うまく発作を押えられたりすることがあります。

しかし、何かの刺激で起こることがわかっている場合や、発作の回数が増えたり、程度の悪化、鼻水が出たり、咳をするようになった場合は動物病院を受診されることをお勧めいたします。
一般健康状態が変化したり、老齢犬に突然症状が現れたりした場合も単なる逆くしゃみではなく、病的な問題が考えられますので、早めの動物病院受診をおすすめいたします。

2009.04.17 急性膵炎(獣医師:Y・A)

肥満気味のワンちゃんが急にお腹を痛がったり、なんども嘔吐したり、ぐったりして病院にくることがあります。
こういった症状を示す病気の中には急性膵炎と呼ばれる病気があります。
今回はこの急性膵炎についてのお話です。

症状
個体差がありますが典型的なものとしては腹痛と嘔吐です。
下痢や血便を伴ったり、むろん食欲も無くなります。
腹痛がひどい場合は横にもなれなくなり、重症の場合は急死することもあります。

原因
本来、膵臓は食べ物を溶かすための消化酵素を造りますが、その消化酵素がなんらかの原因で膵臓自身を溶かしてしまうことにより急性膵炎がおこります。
脂肪が多いものをたべてしまったことがきっかけになると言われています。

診断
一般身体検査、血液検査、レントゲン検査などにより診断されます。
またこれらの検査ではっきりとしない場合は試験開腹で診断がつくこともあります。

治療
消化酵素を造るのを抑えるために絶食絶水を行ないます。
期間は程度によりますが2日から長いと1週間にも及びます。
基本的には絶食絶水中は入院点滴を行い、制吐剤や鎮痛剤、消化酵素をおさえる薬や二次感染を抑える抗生剤などを使用します。
重症なものであればこれらの治療にうまく反応せず、予後が悪いこともあります。

まとめ
このように急性膵炎は怖い病気です。
肥満しているワンちゃんの場合は痩せさせたり、脂肪の多いものは与えないなど気をつけましょう。

2009.04.17 乾性結膜炎(獣医師:Y・A)

ワンちゃんが黄色い目やにがずっとでているということがないでしょうか?
きれいにぬぐってもすぐに目やにでよごれてしまうようなことがあれば乾性結膜炎(ドライアイ)という眼の病気である可能性があります。
今回はこの病気についてのお話です。

原因
乾性結膜炎の原因として最も多いものは涙の成分の一つを産生する涙腺の細胞が自己の免疫にて障害されることにより、涙の量が低下することにより角膜炎がおこるタイプです。
その涙の成分の一つは涙腺細胞以外にも瞬膜腺とよばれるところで産生されますが、その瞬膜腺の病気(チェリーアイ:瞬膜腺脱出)などにより瞬膜腺を摘出してしまった場合、乾性結膜炎になりやすくなります。

症状
涙の成分の一つの量が低下してしまうため、残りの成分が目やにとして大量にでてきます。
また涙には角膜修復作用がありますがその作用も低下してしまうため、角膜に傷がつきやすくなったり、角膜炎が持続します。
また慢性の角膜炎があると角膜が白濁したり、最終的には色素が沈着してしまい真っ黒に
なってしまいます。

治療
自己免疫をおさえる点眼薬を使用することで、涙の量ももとにもどり、角膜炎も治ります。
しかし改善したからといって点眼薬をやめてしまうとまた元のように涙の量が低下してしまうので、一生にわたる点眼が必要となります。
外科的な方法として唾液をつくる唾液腺の管を眼に移植する手術などもありますが、この点眼薬が発売されて以来、あまり行われてはいません。

まとめ
乾性結膜炎のなりやすい犬種としてはシーズー、ブルドッグ、ウエスティなどがあげられます。
黄色い目やにが大量にでるようなことがあるのであれば動物病院にて検査をしてもらいましょう。

2009.04.17 意外と知られていない狂犬病予防法(獣医師:Y・A)

狂犬病予防法により生後90日以上の飼い犬は狂犬病予防接種を打ち、登録することが義務づけられています。
しかし現在狂犬病を接種率は飼い犬全体の4割弱とかなり低い値です。
日本は島国のため狂犬病は淘汰され、もう50年以上も発生はしていませんが、海外では毎年5万人以上が死亡している恐ろしい病気です。
ワンちゃんのためというよりは人のための狂犬病予防注射ですが、意外としらないこともありますので、改めて考えてみましょう。

狂犬病とは
狂犬病とは発症すると100%死亡する恐ろしい感染症です。
人や犬をはじめ猫、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリなどの哺乳類が感染します。
唾液中にウイルスが出るため、感染した動物に咬まれることで新たに感染します。

日本では
島国である日本では狂犬病予防法による飼い犬の登録とワクチン接種の義務化などによって、1956年以降人と犬に狂犬病は発生していません。
しかし全世界では狂犬病が発生している国がほとんどです。
このため海外から輸入される犬、猫、アライグマ、スカンク、キツネには動物検疫所による厳しい検疫が行われ、狂犬病が入ってくるのを水際で防いでいます。
ただし近隣の国々中にも狂犬病が流行している国もありますので、そういった国から狂犬病に感染した動物が誤って持ち込まれる可能性は十分にあります。

狂犬病予防法
犬の所有者は、犬を取得した日(生後90日以内の犬を取得した場合は、生後90日を経過した日)から30日以内に、その犬の所在地を管轄する市町村に登録の申請をし、鑑札の交付を受けなければならないと定められています。
また生後91日以上の犬を所有する者は、毎年1回、4月から6月までに狂犬病予防注射を受け、注射済票の交付を受けなければならないということも定められています。
また注射済票と鑑札を常につけておくことも義務になっています。 これらを怠ると20万円以下の罰金や、最悪の場合犬を没収されるなどの処置がとられることもあります。

オーナーさんの意識
狂犬病については知っていても、狂犬病予防接種が義務になっていることを知らないオーナーさんがたくさんいらっしゃるようです。
また狂犬病予防接種をしても、決められた期間に打っていなかったり、登録していなかったり、両方していても鑑札や済票をつけていないなど不備があるオーナーさんもいます。
一度登録をすると管轄する市町村から4月に通知がきますし、済票も更新されるのでそういったことも少なくなるでしょう。
獣医師は単に狂犬病予防注射を打つだけでなく、狂犬病予防法で義務になっていることなどを説明し、積極的にオーナーさんに啓蒙しないといけません。

まとめ
小型犬には鑑札、済票が大きすぎるという理由でつけられてない場合もあるため、今は自治体によっては新たなデザインで小型化したものが作られたりしています。
また将来は体に埋め込むマイクロチップなどを用いて登録ができるようになるとも言われています。
一旦狂犬病が発生した場合、感染が拡がるの防ぐには予防接種率が7割近く必要であるため、こういった新しい試みで狂犬病予防接種率が増えてくれればと思います。

2009.04.17 ヒキガエル中毒(獣医師:Y・A)

春先から夏にかけて路上や池や川の近く、公園などでヒキガエルに遭遇することはないでしょうか?
大人の人間であればまず触ろうとしませんが、犬や猫はぴょんぴょん動くカエルに興味をもち、咬んだり、舐めたりしようとし、カエルのもっている毒素により中毒になる場合があります。
今回はヒキガエル中毒についてのお話です。

ヒキガエルは外敵が身を守るために耳下腺といわれるところや皮膚から毒素を分泌します。
この毒素はブフォトキシンといわれ、さまざまな作用をもちます。
ブフォトキシンの主な成分としてブフォニンというものがあり、これは神経系の毒で麻痺・幻覚を引き起こします。
またもう一つ主な成分としてはブフォタリンというものもあり、これはステロイド系の毒素で過剰な強心作用があります。
このため犬や猫がヒキガエルを舐めたり、かじったりするとブフォトキシンにより口の中が麻痺してしまうためよだれを垂らしたりや、嘔吐したりします。

さらにヒキガエルを食べてしまうようなことがあると呼吸困難、麻痺、痙攣などを起こし時には亡くなってしまうこともあります。
もしヒキガエルを口にしているところを目撃して、上のような症状がみられたらすぐに水で口を洗って動物病院で診察をうけましょう。

2009.04.17 お散歩中の危険(獣医師:M・O)

 春めいてくるとワンちゃんにとっても心地よく楽しいお散歩。しかしせっかくの楽しいお散歩が悲しいものになってしまわないように、お散歩中の危険について知っておかなければなりません。日々臨床現場にいると、飼主様と一緒のお散歩であったにもかかわらず、危険にさらされて駆け込んでくるケースも多々あります。

1) 伸びるリード
 往来の激しい環境ではロックしておくことをお忘れなく。ロックははずれてしまうこともあるので、お散歩は伸びるリードは避けていただくことをお勧めいたします。リードをしていたにもかかわらず、自由に伸びる状態であったため、急に走ってしまって車に轢かれてしまったケースもありました。他のワンちゃんとの接触や、自転車とぶつかるケースも。

2) うす暗い道での散歩
 小型犬などでは足元をちょろちょろしてしまい、飼主様が踏んでしまった、その衝撃で眼がとびでてしまった、などというケースもありました。また拾い食いをする癖のあるワンちゃんではうす暗いところでは何がおちているかわかりません。何を食べたかわからないが、激しい中毒様症状を呈してかつぎこまれてくるケースも多いです。夜間の散歩はそういった意味でも危険が多いです。なるべく日中、どうしても夜間になってしまう場合は極力照明で状況が確認できる道を歩きましょう。

3) 植え込み、しげみ
  植え込みやしげみに顔をつっこむのが大好きなワンちゃんは多いです。これは眼を傷つけてしまったり、拾い食いなど何を食べたかわからないこともありますので注意してください。

4) 毛虫
 ちょっと上を見上げて、虫食いの多い葉がついている木の下は極力さけてください。 激しい痒みや湿疹を呈して来院されるケースもあります。病院では確定はできないのですが、毛虫が考えられることもしばしば。

 そしてもちろん外部寄生虫やフィラリア予防などもあたたかくなったら開始してあげてください。 ちょっとしたご注意でワンちゃんと快適な季節を楽しくお過ごしいただけると思います。

2009.04.17 マズルコントロールにご注意(獣医師:M・O)

かわいいワンちゃんのしつけ、気合が入りますね。3つ子の魂100まで。。。とつい一生懸命になって、マズルを持って「ダメ!」一度はやられたことがあるのではないでしょうか?
実は動物病院には時々やってくる症例があります。それは“神経源性肺水腫”という病態です。
特に幼犬などで、飼主様によるマズルコントロールがひきがねになり、肺に水がたまり、呼吸が苦しくなったり、ぐったりしてしまう状態です。

なんでマズルコントロールで肺に水が!?と思われるかもしれませんが、極度のストレス下で神経源性に肺水腫が起きてしまうといわれています。
飼主様のお話では、「しかったあと、ぐったりしている」というものが多いです。
レントゲンを撮ると、本来なら空気をしっかり含んで黒っぽく写ってくるはずの肺の一部に白っぽい領域ができていることが多いです。
病院では、酸素室に入ってもらい、利尿剤、抗生物質などの治療をします。 反応がよければ数日で完治します。

特に仔犬は非常にデリケートな一面をもちあわせていますので、しかり方にも一工夫が必要ですね。強すぎるマズルコントロールはくれぐれもなさらないようにお気をつけください。

2009.03.26 防げたであろう苦しみ(獣医師:M・O)

 日々動物病院で診察をしていると、実にいろいろなケースに遭遇しますが、ちょっとした注意で防げたであろうと残念に思うことも多々あります。

 先日あったケースは、ガムをまるのみして、3枚のガムが団子状になり食道につまっていたフレンチブルドック。食道異物は緊急状態です。時間がたってしまうと、食道の壊死(くさってしまうこと)が起こり、生命をおびやかします。全身麻酔下で内視鏡での摘出となりましたが、ガムは固いうえに団子状になり表面がつるつるしていたため、処置は困難を極め実に4時間を経てやっと摘出することができました。もう少しで開胸手術になるところでした。飼主様は涙ながらにもう絶対にガムは与えないとおっしゃっていました。このケースは固いおやつを与えないということで、防げた例ですね。

 他には、ジュウタンをかじってあそんでいたミニチュアダックスの例ですが、ジュウタンから糸がほつれてきて、それをどんどんのみこんでしまった結果、胃から肛門まで全域にわたり長い糸が停滞してしまい、腸の壊死寸前で摘出手術となりました。糸状異物はそれを軸にして、腸がプリーツ状によれてしまうため、とても危険です。この子は飼主様が「肛門から糸がたれさがっている、ひっぱっても取れない」という主訴で来院しましたが、実にその先端は胃で団子状になりひっかかっていました。このケースはいたずらできるものを環境中におかないということで、防げた例ですね。

 続いて先日のケースは、片目が飛び出してしまったチワワの例ですが、お散歩のときにあやまってふんずけてしまったというなんとも悲しい例です。チワワのように小さな犬種ではこのようなことも起こりえます。飼主様の足元をちょろちょろと歩くこともありこんな危険もあるということをご承知おきいただき、お散歩などの際にはくれぐれもご注意ください。

 治療でなんとかなればまだよいですが、最悪お別れをしなくてはならなくなる場合もあります。そのようなことになってしまうと、飼主様は悔やんでも悔やみきれない、深い悲しみに襲われることになります。やんちゃなワンちゃんは実に無防備で日々危険と隣り合わせです。飼主様のご注意がワンちゃんを守ります。お留守番のときはサークルにいれるなど、くれぐれも安全には気をつけてあげてください。

2009.03.26 甲状腺機能亢進症(獣医師:Y・A)

甲状腺機能亢進症という病気をご存知でしょうか?
人ではバセドー病とも言われるものもあり一般に知られています。
今回はワンちゃんやネコちゃんでも起こる甲状腺機能亢進症についてのお話です。

原因
犬では稀に起こる病気ですが、原因は甲状腺癌がほとんどです。
猫では10歳以上でよく起こり、原因はよくわかっていません。
一説には食べているフードに関与しているともいわれています。
全身の細胞の代謝を活発にさせる甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるようになります。

症状
症状には以下のようなものがあります。
・よく食べるのに痩せてくる。
・異常に元気があり、落ち着かない。
・下痢・嘔吐
・怒りやすい、過敏
・頻脈、呼吸困難
・進行すると食欲不振、虚脱など

また全身の代謝が活発になるため心不全や腎不全を併発することがほとんどです。

診断
血液検査にて甲状腺ホルモンをはかることにより診断されます。

治療
治療には以下の3つがあります。
・甲状腺の摘出
程度によって甲状腺を両方、または片方を摘出します。
両方摘出した場合には甲状腺ホルモンが全くでなくなるので、一生甲状腺ホルモン自体を薬で摂取する必要があります。
また甲状腺ホルモンが低下することにより腎不全が悪化することもあるので、すべての患者に行うことができるわけではありません。

・抗甲状腺薬
抗甲状腺薬をもちいることで甲状腺ホルモンの分泌を抑えます。
定期的な血液検査が必要であったり、薬による副作用がでたりすることもあります。
・放射線治療
大学病院など設備のあるところでしか出来ない治療です。
放射線による副作用でることもあります。

まとめ
犬では甲状腺機能亢進症は少なく、むしろ甲状腺機能低下症が多いです。
逆に猫では多いため10歳をこえたら一度健康診断で甲状腺ホルモンを調べることをお勧めします。

2009.03.26 腎臓の機能(獣医師:Y・A)

腎臓の機能ときいてどんなものをイメージされますか?
腎臓といえばおしっこをつくるという機能しかご存知ない方がほとんどだと思います。
今回はそんな腎臓の機能についてのお話です。

腎臓の機能には大きなものとして以下の3つがあげられます。

・泌尿器としての機能
腎臓の機能として一番重要なものがこれです。
血液中の老廃物や水分、ミネラルなどをろ過して、尿を生成します。
腎機能は低下すると血液をろ過する能力が低下するため、うすい尿がたくさんでるようになります。

・造血器としての機能
腎臓は赤血球をつくるのに必要なホルモンを分泌しています。
赤血球の作られるところは骨髄ですが、このホルモンがないと赤血球をつくることはできません。
そのため腎機能が低下すると赤血球の数が減ってくるために、貧血を起こします。

・循環器としての機能
さらに腎臓は血圧を調節する機能をもち、これには二つの機能が関わってきます。
血液中のナトリウムを尿にて排出することと、腎臓から酵素を産生することで血圧の調整を行います。
腎臓の機能が低下すると血圧が上昇し、その影響で腎臓の血管が高血圧になると腎臓がさらに悪くなるため、悪循環がおこります。

このように腎臓の機能にはいろいろとあります。
ということは腎臓の機能が低下してしまうと、全身に様々な影響をあたえてしまうということです。
最初に腎機能の異常に気づいてあげられるのはオーナー様です。
おしっこは常にチェックして、量が増えているとか色が薄いなど気になるようであれば動物病院にて検査を受けてみてくださいね。

2009.03.26 注射の種類(獣医師:Y・A)

動物病院に連れて行った場合ワクチンをはじめ、ワンちゃんネコちゃんに注射をうたれる機会があります。 注射ってどこにうつの?と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。

今回は注射の種類についてのお話です。

注射は主なものには皮下注射、筋肉注射、静脈注射の3つがあります。

・皮下注射
最もよく行われ、皮膚の下の皮下組織への注射です。ワクチンなど刺激のないものを注射するときに行います。注射された薬剤は毛細血管からゆっくりと吸収されます。
注射場所としては頚のうしろやお尻などが多いですが、猫白血病ワクチンなどは副作用である肉腫の可能性も考えて尻尾に打つこともあります。

・ 筋肉注射
筋肉内組織への注射です。注射場所としては後肢の外側の筋肉に注射することがほとんどです。皮下注射よりも吸収が早いことから鎮静剤や麻酔薬などを注射するときに行います。皮下注射よりも痛みを伴うことや、血管や神経を傷つけてしまうこともあります。

・ 静脈注射
比較的太めの静脈への注射です。注射場所としては前肢の静脈に注射することがほとんどです。
もっとも吸収が早く、たくさんの量の薬剤を注射できますし、皮下や筋肉注射で刺激があるようなものでも注射できます。少量であれば注射器で、多量であれば留置針を入れて点滴として行います。

動物を病院に連れて行ったときにどういった注射をうたれているか参考にしてみてくださいね。

2009.03.26 動物用コンタクトレンズ(獣医師:Y・A)

人ではコンタクトレンズをつかうことは当たり前になっていますが、ワンちゃんやネコちゃんにもコンタクトレンズを使うことがあるのはご存知でしょうか? 今回は意外と知られていないコンタクトレンズのお話です。

人用のコンタクトレンズは視力の補正のため使いますが、動物用のコンタクトレンズはそれとは異なり角膜を保護するために使います。
異物や事故などで角膜を傷つけてしまった犬猫の角膜潰瘍の治療に用いるがほとんどです。
犬に多い逆まつげや、目の周りの皮膚が内側へ入ってしまう眼瞼内反症などによる刺激や痛みをとるためにも用いることもあります。
猫では猫ヘルペスウイルスが感染した場合、角膜・結膜炎がひどくなって、角膜と結膜がくっついてしまうことを防ぐことに使われます。

コンタクトレンズの使用には事前のきちんとした眼科検査が必要です。
程度によってはコンタクトレンズを使うことで悪化してしまったり、治らなかったりすることもあります。
またコンタクトレンズを装着している時に犬猫が気にしてしまい自らはずしてしまわないようにエリザベスカラーをつけることも必須です。
また国内には規格が1つしかありませんので、犬の場合、犬種により眼の表面のカーブに差があることから外れやすい犬種もいるようです。
猫に関しては猫種が違っても眼の表面のカーブはほとんど変わりませんので、なかなかはずれにくいようです。

眼の痛みや違和感は耐えがたいものです。
こうしたコンタクトレンズなどを使えばそれを抑え、早くよくなりますから、ワンちゃんネコちゃんにも是非使ってあげるべきですね。

2009.02.09 犬の鼻炎(獣医師:Y・A)

ワンちゃんがくしゃみをしたり、鼻をグズグズいわせていたり、鼻水が垂れていたりしたことはありませんか?
そんな症状があるとワンちゃんは鼻炎をおこしている可能性があります。 今回は鼻炎についてのお話です。

原因
人の鼻炎の原因はアレルギー性のものが多いようですが、犬の場合はそこまで多くありません。 大部分がウイルスや細菌、真菌などによる感染症が原因です。 もちろんアレルギーや異物なども原因になりますし、周囲(眼、口、歯、他の呼吸器など)の病気などに続いて鼻炎が起こることもあります。

治療
感染症には原因に対した治療をおこない、炎症がひどいようであれば抗炎症剤などや、程度によっては薬を霧状にして吸引させるネブライザーなどを使用します。 原因となっている細菌に効く薬を調べる検査や、重篤なウイルス疾患ではないかを調べる検査も必要ととなることもあります。 アレルギー性のものに対しては原因となっているものの除去や、人と同じような抗ヒスタミン剤などが使われます。 また周囲の病気に続く場合はそれを治療をすることで改善しますが、時間がかかる場合があります。

予防
やはり空気が乾燥する冬場などは、鼻粘膜を弱くなり感染症にかかりやすくなります。 部屋を加湿することや定期的な予防接種にて予防することはできます。
また鼻を中心に眼や口の中、歯などを普段から注意して観察していれば初期の段階で病気を発見できますから、普段からチェックする癖をつけておくことも予防となるでしょう。

2009.02.09 犬のいびき(獣医師:Y・A)

うちの子は寝ているときに人のようにいびきをかくの、とおっしゃるオーナーさんがいらっしゃいます。 しかし通常健康な犬や猫はいびきをかきません。 いびきをかく場合は呼吸器系に何かしらの異常があることがほとんどです。
今回は犬のいびきについてのお話です。

いびきの原因として一番多いものは軟口蓋過長症といって、人でいうのどぼとけにあたる部分が生まれつき長い状態をさすものです。 この軟口蓋過長症の症状としていびき以外には興奮時などにアヒルが鳴くような「ガーガー」といった音の「逆くしゃみ」というのを行うことが多いです。
数秒から1分くらい続くことがありますが、おさまった後は元気で普段どおりなので、あまり心配ありません。
ただし、あまり何度もでて呼吸困難になるような場合には外科手術が適用となることもあります。

そのほかには鼻腔の狭窄といって鼻の穴から気道につながる部分が生まれつき細い場合もいびきをかくようです。
こちらもあまりひどく呼吸がうまくできない場合は外科手術で鼻腔を広げます。
基本はブルドックやパグなどの鼻の短い短頭種によくあります。

また、鼻水、くしゃみ、咳などがでている場合もいびきはでますので、その場合は元の疾患の治療が必要となります。
これには細菌やウイルスの感染やアレルギー、異物などが疑われます。

軽度であれば様子をみてもらっても問題ないですが、あまりいびきがひどい場合は動物病院で詳しい検査をしてもらいましょう。

2009.02.09 ワンちゃんの誤食(獣医師:M・O)

ワンちゃんの生活環境にはワンちゃんにとってありとあらゆる魅力的なものがあふれています。その中でも最も魅力的なものは飼主様の食事です。お買い物すぐの袋にはいった状態から、調理前の台所にある生肉、おいしそうにもりつけられた食卓の上の食事! そればかりではなく、おもちゃをかじる癖がある、ごみばこをひっくり返すのが楽しくてしょうがない、お散歩のときは何かひろうものはないか探している、などなど。。。危険がいっぱいです。
やんちゃ盛りのワンちゃんはもちろん、しつけの行き届いたおりこうさんにも我慢できない瞬間はやってきます。
動物病院には実にありとあらゆる誤食のワンちゃんがやってきます。

「できあがったばかりの、ハンバーグ、たくさん食べました」←たまねぎ中毒を起こしてしまうかもしれません。

「台所においておいた生肉」←調理前の肉は細菌も心配ですし、パッケージごとかんで飲み込んでいる場合も。

「タバコ」←少量でも重篤な症状を起こす場合があります。

「くつした」←腸閉塞が心配です。内視鏡で取れなければ開腹手術になることも。

「10円玉」←手術になると10円が数十万円のコストに化けてしまいますヨ。

「やきとり、串ごと」←串が胃や腸を穿孔するリスクがあります。

「保冷剤」←ほんのり甘いらしくワンちゃんには人気です。かしエチレングリコールという成分が神経症状や消化器症状などの中毒症状を起こします。

「あさがお、アジサイ、イチイの実など」←ありとあらゆる植物、インターネットなどで調べてみられるとその種類の多さにおどろかれることでしょう!

「キシリトールガム」←低血糖や肝機能障害を起こすことが報告されています。

などなど、あげればキリがありません。 病院では全身状態をチェックし、必要な検査とすすめていきます。はかせることにより、除去できるものは不幸中の幸いです。全身麻酔をかけて、内視鏡で取れればまだいいですが、それも難しい場合は開腹手術になります。
消化管を切開すると数日は絶食し点滴をすることが一般的です。入院も経過が良い場合でも1週間前後にわたります。 摂取したものや、摂取後の経過時間によっては最悪生命に危機を及ぼしてしまうこともあります。
このような事態を避けるためには、ワンちゃんの誤食がないように、飼主様が防御策を講じていただくことが一番の予防ですね!

2009.02.09 ワンちゃんのおやつ(獣医師:M・O)

普段何気なくおやつをあげていらっしゃる飼主様も多いことでしょう。 ショップのおやつ売り場ではありとあらゆるワンちゃん用のおやつが販売されています。
しかしワンちゃんのおやつは、必要栄養カロリーの10%以下にとどめましょう。 食餌をあまり食べないからといって次から次へとおやつなどの嗜好性の高いものをあげると偏食の悪いくせがついてしまいます。そして、栄養の偏りや代謝系への負担から病気の原因になってしまうこともあります。
乾いたおやつは胃のなかで膨らむので満腹感がありますが、本来の食餌をとらなくなってしまわないよう与える量に気をつけてあげてください。
人間の食べ物は要注意。味が濃かったり、油っぽかったりなどワンちゃんの体に負担がかかるばかりか、しつけの面でも問題となります。
また、動物病院で以外と多いのが、犬用ガムによる食道閉塞や嘔吐などの消化器症状です。 他に皮膚のアレルギー症状などが出ている子で検査をしてみるとおやつに与えていた食品に反応が出ていたこともしばしばです。
最近はやワンちゃん用の誕生日ケーキや贈答用のお菓子セットなど、その勢いはとどまるところをしりません。 しかし、あくまでもワンちゃんに必要なものは良質なドッグフードです。
コミュニケーションの手段としてのおやつは遊んであげることにより簡単に減らせますね。 ご褒美のおやつは、普段のフードを数粒、ということでも十分です。

2009.02.09 虫歯(獣医師:Y・A)

口の中の病気といえば人では虫歯が多いですが、動物では歯周病が多いと言われています。 しかし、犬や猫も虫歯になることがあります。 今回は虫歯についてのお話です。

原因
虫歯は歯の隙間に付着した食べかすなどに増えてしまった細菌が増殖することにより、歯のエナメル質などを溶かしてしまうことが原因となります。 犬猫は人とは少し口の中の細菌の種類が違うため歯周病は多いですが、人ほど虫歯は多くありません。 ただし硬いものを噛んで欠けてしまった歯には虫歯は起こりやすくなりますので注意しましょう。

治療
治療は人と同じように虫歯になった部分を削って、埋めることになります。 あまりひどい場合は歯を抜いてしまうこともあります。 ただし動物は口の中の処置に関しては嫌がることがほとんどですから、全身麻酔下での処置になります。 このため血液検査などが別途必要となったり、何か病気があったり老齢であったりすれば麻酔がかけられず処置ができないこともあります。

予防
やはり予防には歯みがきが一番です。 虫歯だけでなく歯周病の予防にもなります。 いきなり歯みがきをすると抵抗する子もいますから、仔犬、仔猫のころから口の中を触る習慣をつけて徐々に慣らしていくのがよいでしょう。

2009.01.13 猫ウイルス性鼻気管炎(獣医師:Y・A)

よく野良猫や仔猫などが目やにや鼻水が大量についているのをみたことはありませんか? 時にはくしゃみなどをしていたりもします。
今回はこの俗に猫カゼといわれる猫ウイルス性鼻気管炎についてのお話です。

原因
猫ヘルペスウイルス1型が感染することによりおこります。
ウイルスは鼻水、唾液、目やになどに含まれるため、感染している猫のくしゃみや、接触により移ります。
感染から発症までの潜伏期間は1〜3日といわれています。
また一度感染してしまうと症状が落ち着いても、ウイルスが完全にいなくなることはなく、一生ヘルペスウイルスキャリアとなります。

症状
くしゃみ、鼻水、咳、発熱など、人のカゼのような症状と結膜炎、角膜炎が特徴的な症状ですが、妊娠している猫が感染していると生まれてきた仔猫がすぐに死んでしまうことがあったり、仔猫が感染すると症状がひどくでてしまい死んでしまうこともあります。
また、ヘルペスウイルスキャリアの場合、免疫が下がると再び症状を示したり、ずっと目やにが出続けたりもします。

治療・予防
ヘルペスウイルスは完全にいなくなることはないですから、完治することはありません。
治療にはウイルスの数を抑え、免疫をあげるような方法となります。
具体的には免疫能を高めるインターフェロン、ヘルペスウイルスの増殖を抑えるアミノ酸であるL−リジン、細菌の二次感染を抑える抗生物質などです。
また予防はワクチンを接種すること、感染していそうな猫には近づけさせないこの2つになります。

まとめ
一般に猫の8割がヘルペスウイルスをもっているといわれています。
お家で飼われている猫でも目やにが多いという子がいましたら、ヘルペスウイルスの検査や治療を受けてみてはいかかでしょうか?

2009.01.13 車酔い(獣医師:Y・A)

愛犬や愛猫などと車で一緒に帰省される方も多いのではないでしょうか?
しかし動物も車酔いをしてしまうことがあります。
今回はこれらの車酔いする動物に対する注意点についてお話します。

・ 車に慣れさせること
いきなりの長時間のドライブは慣れないこともあり、車酔いや体調の悪化につながります。
近距離、短時間のドライブなどで車に乗ることに慣らせていきましょう。

・ 食事は車に乗せる3時間前までに
やはり胃の中に食べ物が残っていると車酔いになりやすくなります。
食事は出発の3時間以上前にすませておきましょう。
またお水もたくさん飲みすぎるようであれば、少し制限してあげましょう。

・ 休憩
やはり人と同じようにずっと車にのっていると動物も疲れてきます。
1〜2時間に一度は休憩をしましょう。
ワンちゃんの場合はその際にトイレさせてあげても良いでしょう。

・ お薬
どうしても車酔いしてしまったり、車に乗ると興奮してしまうような動物の場合は車に乗る前にお薬を飲ませたほうが良い場合もあります。
一度ドライブの前に動物病院で動物の状態を見てもらってから処方してもらいましょう。
多くは抗ヒスタミン剤や軽い鎮静剤が処方されます。
また海外には車酔い防止薬として認可のとれたお薬があり、そちらを輸入して処方する獣医師もいます。

このように車酔いしやすい動物の場合は,以上のことを注意することで車酔いをおさえることができます

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